おしゃれ柄NATOにボンドストラップも…VARIOのストラップ3種+機械式にもスマートウォッチにも対応のキャリーケースレビュー


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先日アール・デコ調が美しい腕時計「Empire Art Deco」をレビューさせて戴いたVARIOより、今回は同社のストラップ3種と、腕時計キャリーケースをレビューさせて戴く。

記事の最後には11月から始まる年末セールもご紹介。セールではストラップやキャリーケースだけでなくEmpire Art DecoやEclipseといった同社の腕時計も値引きされるのでお見逃しなく。



Graphic Nato Straps - Golden Serpent



まずは様々な柄の中から選ぶことのできる「Graphic Nato Straps」から、紺色に金の模様が美しい「Golden Serpent」柄。なお、各柄の生産数は500本限定となっている。

着物の柄としても親しみがあり、どことなく日本的な柄にも思えるこの柄。それは「青海波」(せいがいは)という柄に近いからだろう。伝統的に日本で親しまれている青海波の柄だが、京屋染物店のブログ記事によればこの柄の発祥は古代ペルシャであるとされる。また、Kiriko Madeは青海波柄はペルシャの他にもエジプトや世界各国で見られるとしている。なので日本人の目には伝統的な反物その他布生地の柄を彷彿とさせるが、VARIOがこの柄の名称を「Golden Serpent」(「ゴールデン・サーペント」、蛇の鱗状であることから)他国ではこの柄にまた別のイメージが伴っているというのも興味深い。


ストラップはNATOスタイルとなっており、ストラップを取り付けるためのバースプリングだけを時計に着けておいて(通常のストラップは、素材の取り付け側がバースプリングを覆うようになっているのでストラップとバースプリングは合体した状態で時計に取り付けられる)、時計部とバースプリングの間にストラップを通す。そのまた下を別の生地部分が通ることで、ストラップループによって時計部が動かないよう固定される。


VARIOのEmpire Art Decoにつけたところ。


私の手首径は日本人男性としては平均的な16~17cm。VARIOのEmpire Art Decoに装着した場合、手首にちょうどいい長さに設定してもストラップホールは三つ余るので、私と同程度か少々小さい手首径の方でも問題なく着用できるだろう。

生地の素材はダクロン(ポリエステル繊維)で、洗濯機で洗うことが可能。ストラップ横部分は柄のベース色が薄めについている。少々残念なのは、ストラップホールと、ストラップ端の曲線部のサイドは生地自体の色である白色が露見してしまうこと。特にストラップ端はきれいに裁断されているのでもったいなく感じる。(だがストラップ端に関しては、柄によっては彩色されているものもあるので気になる方はショップページの写真をよく見比べてみるとよいだろう。)


文字盤のアクセントカラーの金と、ゴールデン・サーペントの金が似合うセイコー、アルピニストでも同じくストラップホールは三つ余る。


バックル部分は薄く細い造りで、おしゃれな柄を強調している。ストラップループは、計三つ。この写真に写っているふたつの他に、下の写真のものがある。写真のふたつには何も刻印は無いのだが…


もう一つのものにはVARIOのロゴが刻印されている。とても細い造りなのに刻印がしてあるのは驚いた。

バックルはステンレススティール製で、購入時には写真の艶消し仕上げのブラック「matte black」のほかに、艶出し仕上げのシルバー「polished silver」、同仕上げのゴールド「polished gold」、さらにローズゴールド版「polished rose gold」から選択可能。選べるストラップ幅は、18mm、20mm、22mmの三サイズが用意されている。


Image courtesy of VARIO

おしゃれな柄は好きだがNATOストラップは面倒くさいという方にはうれしいことに、「2 Piece Graphic NATO Strap」というもの(上写真)もあって、そちらは「NATO」という名称がはついているものの、普通のストラップのように時計の両側に別々にパーツを取り付けるようになっている。これであれば時計部裏を覆ってしまうこともないので、時計部の薄さを楽しみたい方や、エキシビジョンバックになっている腕時計にはより適しているだろう。ストラップバーはクイックリリース式となっている。

Elastic Nylon Watch Strap - Mono Stripe (Bond)



こちらは伸縮性のあるエラスティック・ナイロンの「Elastic Nylon Watch Strap」コレクションから黒地に二本の灰色ストライプの入った「Mono Stripe (Bond)」。

柄の名前はもちろんこれがいわゆる「ボンド・ストラップ」であることから。最近巷は最新作『No Time to Die』やOMEGAの『女王陛下の007』50周年記念モデルでせわしないが、この柄のNATOタイプのストラップが「ボンド・ストラップ」と呼ばれる理由は、『007 ゴールドフィンガー』でショーン・コネリー扮するボンドがRolex Submarinerにこの柄のNATOストラップのようなものをつけていたから。

ここで言葉を濁しているのには訳があって、実はThe James Bond Dossierによると、この黒地に二本の灰色ストライプの入ったものは1964年の映画公開から、この作品のBlu-Ray版が発売されるまでの間正しいとされていた柄。実は画質の向上したBlu-Ray版が出たことで、実際に劇中でボンドが着用していた(20mmのラグ間隔より明らかに狭い16mmの)ストラップは「黒地に、赤い縁のついた二本の緑の柄」のストライプであったことが判明したのだ。このブログでは今後「黒地に二本の灰色ストライプ柄」を「オールド・ボンド柄」、「黒地に、赤い縁のついた二本の緑の柄」を「Blu-Rayボンド柄」と呼ぶことにしよう。Blu-Rayが出るまでは長年にわたってオールド・ボンド柄が正しいものだと思われていたわけだし、それもあってこの柄に「ボンド柄」という名称が定着したわけだから、これが実際の柄とは違うということが分かった今でも両方のバージョンが共存できるべきだろう。しかも『007 スペクター』でダニエル・クレイグ扮する6代目ボンドはOmega Seamaster 300 "Spectre"に黒とグレーのNATOストラップをつけて活躍する。

加えて一般的にNATOストラップというと、先に紹介したGraphic Nato Strapsのように時計部の裏には生地が二重になる(バー・スプリングをくぐる生地と、くぐらずにその下部にくる生地がある)ものを指すのだが、ボンドのものはこのストラップと同じくバースプリングをくぐる生地しかない「シングルパス」式のものだった。(ついでに言うと、Blu-Rayボンド柄は実際にはNATOストラップではない。NATOが出来たのは1973年だし、ストラップループも金属製ではなくナイロン製であったようだ。)


さて、そんなVARIOのオールド・ボンド柄のストラップ。先にも言ったようにシングルパス式なので、「本物の」NATOストラップのような時計下部の余分な厚みはできず、なおかつこの点に置いてはボンドの着用していたものにより近い。


つけ心地は良好で、生地に伸縮性があるためにきつめにつけても苦しくない。VARIOのEmpire Art Decoに装着した場合、ちょうどいい設定でまだ二つ穴がある状態。もう一つきつめにしても付け心地は損なわれない。


特に黒やグレー主体の腕時計にはこのオールド・ボンド柄は(Blu-Rayボンド柄よりも)似合うだろう。Mint EvolutiveのInteligencerに着けてみたところ。まさにそんな感じの雰囲気が出る。


ストラップホール部分や、ストラップの端部分は炙り処理がなされている。ナイロン製なのでもしほつれが出たら同様にライターの火で炙るなどすればほつれ部分を止めることができる。洗濯機洗いが可能というのも頼もしい。


バックルは先のGraphic Nato Strapsと比べると立体的な分厚さがあり、しっかりとストラップを固定してくれる。バックルはステンレススティール製で、購入時には写真のヘアライン仕上げのシルバー「brushed silver」か、同仕上げのブラック「brushed black」が選択可能。


Seat Belt Nato Strap - Fire Edge



三本目のストラップはプレミアムナイロンを使用することでシルクのような(もしくは、シートベルトのような)滑らかさと艶を実現した「Seat Belt Nato Strap」から、オレンジの縁取りが目を惹く「Fire Edge」。

確かに先のストラップと比較するとつるつるなめらか。


こちらもシングルパス方式のNATOタイプ。こちらは先ほどの2本のストラップよりも大きめの幅のものをレビュー用に提供戴いて居るのでEmpire Art Decoにつける事はできないので少し大きめの時計に、DWISSのRS1 AUTOMATICにつけるとこんな感じ。


大きめの時計部もしっかり支えてくれる。


DWISS RS1をつけた状態だと、穴があと余分に2個ある。ストラップホール部分や、ストラップの端部分はこちらも炙り処理がなされている。これもやはり洗濯機洗いが可能だ。


こちらはOutcast WatchesのSeries 1につけてみたところ。


バックル周りの仕舞い方はエラスティック・ナイロンのものと共通しているが、使用されている糸は少し太め。

バックルはステンレススティール製で、購入時には写真のヘアライン仕上げのブラック「brushed black」か、同仕上げのシルバー「brushed silver」から選択可能。こちらはより太めのストラップ幅オプションが用意されており、20mm、22mm、24mmの中から選択できる。

柄もレビューしたものは端にアクセントカラーがついたものだが、単色のものや、オールド・ボンド柄のものも用意されている


Deluxe Watch Travel Case



腕時計も、腕時計用ストラップも作るVARIOだが、腕時計を持ち運ぶためのトラベルケースまで作っている。今回レビューするのはアッシュ・グレーに赤のファスナーがおしゃれな「Deluxe Ash Grey Watch Travel Case」。


ケースは幅が長いほうに12.5cm、短いほうに約9.4cmの楕円形、高さは高い部分が6cm、低い部分は約4cmで、中央部はドーナッツ状に窪みがついている。


外装は高級ナイロン、内側は柔らかなベルベット。中央のドーナッツ状部分は腕時計の時計部をストラップバックルやメタルブレスレットなどが傷つけないようにするための構造。


大き目サイズの腕時計もOKで、公称では竜頭を含めたケースサイズが54mmまで収納可能。内部には取り外し可能なフォームも入っていて、大きい腕時計を収納する際にはこれを取り外して使うこととなる。


このフォームはもちろん大きすぎない腕時計を中に収納するときに意味を出すものだ。例えば以前レビューしたウォッチキャリーケースでは、ケース端から竜頭の先まで49mmという(決して小さくない)DWISS RS1 AUTOMATICを入れてもケース内部と腕時計との間に隙間が生じ、中でがたついたが、VARIOのケースにフォームを入れた状態ではがたつくことは無く安心感がある。


右竜頭から左竜頭まで最長部57mm、ケース最長部横幅54mmというどでかいDIESEL DZ-1242は、件の以前レビューしたウォッチキャリーケースには入りきらなかったが、VARIOのケースにはフォームを外して入れることができた。


色違いのトラベルケースの商品ページにはDietrichのTC-1が写った製品写真もあるので、色違いのDietrich TC-1の写真もどうぞ。


44mmのケース径、竜頭を含めると約48mmのAEGAON Tabula Rasa 44はフォームを入れたままで入る。


もう一つこのトラベルケースでこだわっているところは、ケース内側上部のメッシュ部分。このケースはスマートウォッチを持ち運ぶためのことも考えて作ってあり、この部分には例えば充電用のケーブルなどが収納できるようになっている。写真はPebble Timeとチャージャーを入れているところ。

そのほかにもこの部分に入れることのできる物の例としては、イヤホンが挙げらている。


中に収納する時計の大きさにもよるだろうが、替えのストラップを入れることも不可能ではない。


ファスナーのつまみ部分はつかみやすいよう涙型をしている。このつまみ部分にはスタイライズされたVARIOの頭文字が彫られている。


ここにもロゴが。


Image courtesy of VARIO

色合いもこだわっていて、トラベルケースは全4種のカラーバリエーションが用意されている。今回レビューするもののほかに、デニム・ブルーの「Deluxe Denim Blue Watch Travel Case」。外観がブラックで統一されたの「Deluxe Charcoal Black with Black Zipper Watch Travel Case」。外装がブラックでファスナーカバー部がグレー、ファスナー部自体は赤く彩られた「Deluxe Charcoal Black with Black Zipper Watch Travel Case」。

このタイプのトラベルケースは腕時計を一本しか入れられないものの、どの方向からも時計を守ってくれるのがポイントだ。大切な腕時計を非着用時にしまっておくにもいいし、腕時計を一本着用し、スタイルの違う替えのもう一本をこれに入れておくという使い方もできる。商品ページの「Buy at Discounted Prices」項目にもあるように、複数個購入すると割引も効く。

腕時計のトラベルケースとしてはVARIOはこのほかにも、東欧ベラルーシで手作業で作られるレザー製ウォッチロールも販売している。こちらはロールタイプなので保護性はトラベルケースよりも低いかもしれないが、腕時計を同時に2本入れることのできるものと、4本入れることができるものが提供されているので、より多くの時計をまとめて持ち運びたいという方はこちらを選ぶとよいだろう。


セール


さて、11月から始まるVARIOの年末セールだが、製品によってセール期間が異なるのでご注意。

ストラップとトラベルケース、ウォッチロールのセールは、11月1日から始まり、11月26日に終了する。セール対象商品は1点購入すると10%割引、2点購入で15%割引、3点で20%、4点で25%まで割引される。

腕時計のセールはやはり11月1日に始まるが、こちらはセール期間が長めで、12月12日に終了する。腕時計のセールでは、当ブログでレビューしたEmpire Art Decoが10%割引、Eclipseの方が20%割引となっている。

*なお、たまにシステムがバグるとのことで、もし割引が適用されていなかった場合は部分返金という形で対応するという。


まとめ



自社でオリジナルのストラップを作っていると言うだけあって、バックルの色まで選択可能だというのは嬉しい。それに、NATOタイプが好きな人にとっては、柄も幅もナイロンのテクスチャーまで様々に異なるものから自分好みのものを選択できるのは嬉しいはずだ。VARIOウェブサイトではG-Shock用のNATOアダプターや、面白いところではNATOストラップにクリップオンできる方位磁石なども扱っている。

NATO以外の腕時計ストラップが欲しいと言う方は、Empire Art Decoのレビューで紹介している高品質のハリス・ツイード・ストラップや、イタリアン・レザーのストラップなどもVARIOショップで扱っているので見てみるといいだろう。

トラベルケースも取り外し可能なフォームや、小物収納用のメッシュポケットなど考えられているほか、中に入れる時計に合わせてトラベルケース自体にもカラーバリエーションが存在するのも良い。


日本までの送料に関しても、VARIOショップでは25米ドル以上の購入では送料無料、25ドル以下であれば5ドルの送料と、送料無料の閾値が比較的安価。ストラップはものによっては1本で、そうでなくても2本以上買えば送料無料となる価格だし、2本買えばフェルト製時計ポーチ、3本でフェルト製時計ロールが貰えるのも嬉しいところ。

手持ちの腕時計に新しいストラップを合わせたいという方はVARIOウェブサイトを覗いてみても損は無いだろう。


Source: VARIO

(abcxyz)

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