Surface Duoを注文してしまった。私が注文した理由と、注文しない方がいいかもしれない理由とか


Surface Duoに手を出してしまった。


最初はどんなものか興味こそあれど、まさか自分が買うことになるとは思っても見なかった。


だがよくよく先駆者たちからの使用報告を聞くたびに、「これこそ自分の求めていたものだ」と確信するようになった。


とりあえず自分と妻を説得して注文してしまったのでそこに至るまで考慮した点などを支離滅裂に記そう。到着次第レビューも書きたい。


*追記*レビューはこちら:

Surface Duo届いた!数時間使用した感想:まだ使いこなせてないが便利



もくじ

購入の決め手:2画面のマルチタスキング

普通のスマホではマルチタスキングが難しい

Surface Duoの欠点

・ソフト面が未完成

・プロセッサが古い

・筐体にヒビが入る

・フレームの黄ばみ

・カメラの質が低い

・幅広でポケットに入らない

注文はBig Apple Buddyで



購入の決め手:2画面のマルチタスキング


それは2画面によるマルチタスキング。


片方で調べながら片方で書く、片方で動画を見ながら片方で返信、片方で読みながら片方で遊ぶ。電話をしながらメモを取りながら予定表を確認する。それが一つのデバイスで可能であれば効率性が上がるのは明らかだ。


これができれば人生の質が数倍向上するのではないかという希望が購入の決定要因だった。後述するが、これはプラスチックフレーム割れ問題など、欠点も知った上での決断だ。



普通のスマホではマルチタスキングが難しい


一つのスマホで複数のタスクを同時に行いたくても難しい。


例えば私はこの投稿をHuawei P20 Pro(現在メインとして使用しているスマホ、Android 10)を使用して、Google Docsで書いているが、その途中にウェブブラウザで何か調べてからDocsに戻ると、執筆画面に戻る代わりにドキュメントが並んで見えるDocsアプリの初期画面に戻ってしまうことが多々あった。



スマホのメモリ状況によっては(?)そうならずに、執筆画面にブラウザから直接戻ることができるようではあるが、ドキュメントが並ぶ画面に飛んでしまうと、そこから「さっきまで編集していたドキュメントを選択>編集ボタンを押す」という点順を踏まなくてはならない。


Facebookメッセンジャーのチャットヘッド(開いているアプリの上に丸く表示されて、タップしたらチャット画面が開くやつ)などはこのような問題を解決するためのものと言えるだろう。だがこのような画面オーバーレイ機能は十分便利に使われていない。


このほかAndroid7以降では通知バーからメールやSMSに返信できるようになっている。これもまた、別のアプリを開いてこれまで行っていた作業を中断することなしに返信作業をするという、一画面マルチタスキングを可能にするための仕組みと言える。(これは便利ではあるものの、通知バー経由でのマルチタスキングを追求すると、従来の通知バーデザインのままでは通知部分がごちゃごちゃしすぎるという問題がある。)


Android7以降では、一つのデバイスで画面分割機能を使って擬似的に2画面化をすることも可能である。だが可能だと言っても対応アプリは限定される上に、それぞれのアプリの画面は小さくなり使いづらい。


複数のデバイスを使用することで物理的に「2画面」にする事も出来るが、片方で調べた内容をもう一方にコピペするなどは手間が掛かってしまう。それに、物理的に切り離された二つのデバイスであるため、持ち運び、取り回しが不便だ。


だがSurface Duoならこれらが解決できるのだ…。



Surface Duoの欠点

とは言え良いことずくめなわけではない。購入を決定する前に色々欠点も見てきた。

・ソフト面が未完成

発売当時はソフト面が点でダメだという声が多く聞かれた。遅いしタップの認識がされないし、カメラが機能しないし、などなど。今もこのままの状態であれば購入に至らなかったかもしれない。


が、少なくともその一部は10月のアップデートで改善されたという声も多く聞いた(全体的に早くなった、ダブルタップが認識されるように、カメラがちゃんと開けるように…etc)。


とは言え現在は勝手に掛かってきた電話が受話される問題があるようでそれはちょっと心配だ。


だがMSPOWERUSERによれば、10月のアップデートをはじめとして、マイクロソフトは毎月ファームウェアアップデートを行うとしている。10月のアップデートで満足したユーザーの声も多く聞いたことに加え、毎月アップデートがあるとのことは購入の大きな後押しとなった。


私は自称先行者・人柱・アーリーアダプターとして未完成感の溢れる各種デバイス使ってきたつもりだし時間的に乗り遅れながらも時代の先を行きすぎたデバイスを使用してきたので、アップデートを待つ心の準備は(そして待ちぼうけのままでデバイスの人生が終る心の準備も)できている。

・プロセッサが古い

Surface DuoのプロセッサはQualcomm Snapdragon 855。昨年のプロセッサであり、最新のSnapdragon 865ではないことを問題視するレビューも見かける。対価格的(1400ドル)に最新の物を望むと言うのも理解できるが、これはデザイン状の制約もあってのことだろう。


各種レビューからは、希に遅いというものも見かけないこともないが(その一部は10月のアップデートが来る前のものであったし)、多くはその性能に不満は見られていないことからも大きな問題に思わない。



*追記。YouTuber、ScaryifLiteralが、2画面で別々にゲーム『PUBG』を動かしているところ。


VERSUSで比較してみたところ、現在私がメインで使用しているHuawei P20 ProのKirin 970と比較すればCPUクロック速度もRAM速度も早く、メモリチャンネルは倍。HMP使用(CPUをうまく使って高パフォーマンスかつバッテリー長寿命にするそうだ)とより優れている。


P20 Proは2018年のハイエンド端末で、現在も問題無くスムーズに使えている。果たして2画面のSurface Duoはこれと比べて実際どれくらい優れているだろうか。



・筐体にヒビが入る

特に乱暴に使用していないのにプラスチック製の側面部分にヒビが入っていたという報告が複数見られた。最初に報告されたもの(初出はRedditだったと思う)に関してはヒビ部分の他にも本体が落とされたように見える跡が見られた。しかしその後も丁寧に使っていたのにヒビが入るとの報告はちょくちょく見られる。これは少し心配だし、この部分はもっとどうにかできなかったのかとマイクロソフトに問いただしたくなる。


ヒビと言えば筐体背面がガラス製であるため、落としたり、ズボン後ろポケットに入れて机にもたれかかったりしたらヒビが入る。スマホで画面が割れるというのはよく聞く話だが、背面も気をつけないといけないのは面倒くさそう。Surface Duoが何個も買えるくらいの金持ちじゃ無いと絶対上の広告動画みたいなトリックできないだろ。


これもあってか背面側にはステッカーを貼ってカスタマイズするのが人気のようである。


・フレームの黄ばみ

プラスチック製フレームが黄ばむ(色が付着する?)問題も報告されているが、アセトン(ACETONE)の入っていないネイルポリッシュを使うととれるとの報告も。

・カメラの質が低い

特にDuoは暗所撮影がてんで駄目だそうで、これから長い冬、(白夜の逆である)極夜に向かおうとするフィンランドではまず使い物にならないだろう。

ただ、これは標準カメラアプリの画像処理の問題もあってここまで悪い状態であるという認識も一部にはあるようだ。


その証拠にGcam(Google Camera)アプリを無理矢理使って撮影したら画質向上した報告や、暗所でもなんとか撮れている報告が見られる。


Surface Duoの「カメラは質が低い」というのはどのレビューワーも口を揃えるところ。これに関してはそもそもカメラフォンとして購入し現在メインのHuawei P20 Proがサブ機として活躍せねばいけないと覚悟を決めている。


今後のファームウェアアップデートでカメラ周りもより良くなるといいが、そこまでの期待はしていない。


なお、RedditにはSurface Duo+コンデジというセットアップに関するスレッドも立っている。要約すると、サイズと画質と価格の面からキャノンのG9Xがベスト。次いで価格は倍近くするがソニーのRX 100Vが人気のようだ。



・幅広でポケットに入らない

Surface Duoは筐体の厚さは二つ折りにしたときには 縦145.2 x 横 93.3 x 厚 9.9 mm
開いたときには145.2 x 186.9 x 4.8 mm

現在使用するHuawei P20 Proは155 x 73.9 x 7.8 mmなので、2cmほど横幅が伸びる。2cmくらいいいじゃない、と思われるかもしれないが、各所の報告によれば、シャツによっては胸ポケットに入らなくなるとのこと。まあ買ってから胸ポケットがないことに気付いたシャツもあるし、夏の間は外出時に胸ポケットにスマホ入れてると熱くなるからスマホ入れるための肩掛け式のマン・パース(man purse、男性用ポシェットのこと)もあるから問題無いだろう。


注文はBig Apple Buddyで

注文したのは英豪日、どこの購入者からも使用報告のあるBig Apple Buddyで。欧州在住なので1400ドル+Big Apple Buddy手数料+送料という生やさしい値段では済まず、これにVATが数百ユーロ加算される。





「Only 1 left」なんて書いてあるけど、購入後もそのままなのできっと売るための際どいマーケティング戦略か、それとも在庫が少ない際にはこれが表示されるとかなんだろうか。


注文は10月17日土曜日。早く届いてくれないかな…。




Source: 各リンクご参照のこと
(abcxyz)

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