Surface 3からSurface Goに乗り換える話。(Goはフィンランドで買った方が日本で買うより安いがOfficeはついてこない)


2015年に購入したSurface 3も今年で3年目。以来毎日メインのコンピューターとして仕事にプライベートに使ってきた。かさばらず、持ち運びも容易で、なによりもスペック上に現れないクオリティーを持ったデバイス。所有する喜びのあるデバイスだった。他にも購入の決め手としては、10.8インチのディスプレイで小型なこと(その前は10.1インチのAsus t100taを使用)microUSB端子から充電可能なこともあった。

以下はSurface 3使用三年目で困ったこととか、Surface Go(高いほう)をフィンランドで予約するに至った経緯を雑多に記したものだ。



3年目の浮気…?



2年目頃からか、Surface 3のバッテリー残量低下警告が出て以降暫くすると「USBが認識されません」などと表示され、突如としてタイプカバーや接続されたUSB機器が認識されなくなる現象が出始めた。しかも一度起きるとタイプカバーを外してからつけ直す作業(ためにマウスポインタが消える現象も起きたりするのだが、その場合はこれで直る)やUSBの抜き差しを行っても直らず、Surface 3を再起動しなくては直らないのだ。仕事中にこの現象が起きると結構うざったいのだ。(初期状態でバッテリー残量が20%以下になるとオンになる「バッテリー節約機能」が原因である可能性がある)

3年経った今、バッテリーの持ちこそ購入当初と比べ悪くはなってきているが、それでもここ3年ほぼ毎日最低でも12時間以上は使ってきたんじゃないだろうかと思う。

仕事でもプライベートでもウェブページを見たり、ウェブページに入力したり編集したりといったことがほとんどで、ブラウザはChromeを使用している。加えてたいていの場合は執筆にNotepad++を使用している(自動保存があるし、Wordより軽いし)。常駐ソフトとしてはDropboxとコピペソフトClibor

タブは沢山開きっぱなしにする方なので、また、Windows 10になってからはパソコンを使い終わってから次の日に使い始めるまで再起動をしないことも多く、Chromeの動作が遅くなることもしばしば。更新される度に重くなると言われるChromeには、3年前のRAMが4GBのマシンでタブを普通に40個くらい使う使い方は合っていないのだろう。

また、RAMの少なさや私の使用法やソフトの相性に関連してか、文字入力には使用しているATOK Syncで時折変換候補の表示/確定してから実際に入力されるまでに数秒ラグができる場合がある。(なお入力方式はGPD WinGPD Pocketでキー入力頻度を減らすために導入した「AZIK」が便利でそれを用いている。)

そのようなソフト的な面の他に、ハード的な面でも不具合が生じている。といってもSurface 3本体のハードは問題ではない、タイプカバーがボロボロになってきたのだ。


両手のひらが当たる部分が擦れや油脂で見栄えが悪くなってくるだけに留まらず、マイクロファイバー製の表面が次第に劣化した合皮のような感じで剥がれてきて、最近ではタイプカバーを閉じてから開くと、ディスプレイがタイプカバーの表面の剥がれたもので覆われてしまうほど。

(気に入りません)

また、マイクロファイバーの下の繊維部分も露見しているだけでなく、裂けてボロボロになってきており、その下の黒いプラスチックまで見えてしまっている。


キーボードもタッチパッドも十分満足に機能はするが、使用すれば手のひらやSurface 3の周囲に剥がれた素材が付着するし、Surface 3全体としてのクオリティーの高さを失わせる要因伴っている。もちろんタイプカバーは8000円ほど出せば買い換える事ができるし、タイプカバー以外のキーボードやマウスを接続しても、はたまたいっそのことキーボード類は無しにしてタブレット端末として使用する手もあるのだが…。



Surface Goの購入へ…


Surface 3は今でもバッテリー100%から残量20%になるまで(バッテリーが無くなるまでではないことに注意)4時間はあるし、バッテリーが切れそうになればcheero Power Plus 3などのモバイルバッテリーでmicro-USBポートを通じで充電しながら使えばコンセントの見つからない出先でも問題無く使用できる。

なので金ないんだからSurface 3使い倒せよ!と言われればもう1年ほど使い倒せなくもなさそうなのだが、メモリのせいか使い方のせいか、今年に入ってからは文字入力がスムーズに行かないという物書きには致命的な状況が連発し、更にタブの切り替えが目に見えて遅くなってきたことなどもあり、昨年から2018年には新しいパソコンを購入すると決めて、予算は10万円程度に設定し貯金してきた。買うとしたら、10インチ前後のタッチパネル付きディスプレイで、充電はmicro-USBかUSB-Cといった汎用性のあるポートから行えるもの。そしてSurface 3よりもスペックが良くて、なるべくならあまり大きすぎたり重すぎたりしないもの。と決めていた。

そんなタイミングで発表されたSurface GoはまさにSurface 3をメインに使ってきた自分にとっては丁度良い後継機だ。各方面のレビューの中ではSurface 3がすでに3年前の機種であり直接比較対象とされているものは少なく、その代わりにSurface Proシリーズとの比較が多い用に見受けられる。だがSurface Goはサイズ的にもスペック的にもどちらかと言えばSurface Proシリーズのような「ビジネスでがっつり使う系」よりはネットブックとかウルトラブックに近いものであり、その点でもSurface 3の正統な後継機といった方が近い位置づけになるのではないだろうか。

質感に関してはSurface 3と同じく高そうだし、スペックはSurface 3よりも高く、ディスプレイも本体も少々小さくその分モバイル性も高い(もしかしたら9.4インチ幅のタブレットが収納できるとされているSatchel & PageのPort Tabletに入れられるんじゃないかとも密かに期待)。充電はUSB-Cで可能なので現在メインスマホとしているBlackberry KeyOneや(Surface Goが来たらサブPCとしての座が危ぶまれることになりそうな)GPD Pocketとケーブルを共用できるのも良い。

そんなこんなでSurface Goを予約した。128GBのSSDストレージ、8GBのRAMのほうにタイプカバー少々お高いアルカンターラの方で(Surface 3のタイプカバーとの違いや、経年劣化がどう違うか/同じなのかも知ることができると思ったので)。どうせなら日本に一時帰国する際にタックスフリーで購入すれば安くなるかも…と思ってもみたが、もし保証期間内に何かあったらと考えるとやはり在住国で購入した方がいいと考えてフィンランドで予約。

日本では「日本版はOffice付属だからアメリカ価格より2万円高い」とのことで、128GB版Surface 3単体の日本での価格は税込み8万9424円。対して筆者の住むフィンランドではOfficeは付属せずに同じモデルが税込み619ユーロ(1ユーロ129円で約8万円)。物価や税金が高いためもあるが、Officeはついてないのに米国版より1万円ほど高く、しかし日本よりは1万円近く安い。タイプカバーは最初は日本で日本版(アルカンターラは税込み1万6632円)を買おうかと思ったが、フィンランドのキーボードにも慣れるためと思って一緒に予約購入(フィンランドではアルカンターラ版は129.95ユーロ/約1万7000円)。

Engadget JapanによればSurfaceペンは現行のものが使えるとのことだが、確か自分の所持するSurface 3用のSurfaceペンは他の現行Surfaceシリーズと互換性がないとかだった気がする。最近はどうせPDFにサインするくらいの用途でしか使ってなかったし、そのためだけに1万円近くするペンを買うくらいだったらそのときだけSurface 3と専用ペンを引っ張り出してきて使用するか、それともWindows Centralの紹介する代用ペン(それぞれがSurface Goに対応しているかどうかは購入前に確認した方がいいだろうが)を買うか、どちらにせよそんな頻繁には使わないだろうしSurface Goが手元に届いてから考えようと思う。

なおフィンランドでも日本と同じくSurface Goの発売日は8月28日となっている。


Source: Microsoft Suomi, Microsoft Japan, Bemu's Homepage ベム の ホームページ, Engadget Japan, Windows Central

(abcxyz)

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