フィンランドでMODされたセイコーSKX007を買った話


フィンランドのFacebookマーケットプレイスで, セイコーSKX007のMODが販売されていた。

以前より、MOD用にもう一本SKXが欲しいと思っていて、安く買えないかなぁと思っていたところで、値段が良かったのでついつい購入してしまった。


もくじ

MODベースのセイコーSKXとは?
だってお買い得だったんだもの
こんなMODです
まとめ:更にMODしたいが暫くはこのまま愉しもう


MODベースのセイコーSKXとは?

ベースとなるSKX007/009は、世界中で手頃な価格で性能抜群のダイバーズウォッチとして大きな人気を誇り、そしてその人気と普及率からMODのベースモデルとしてやはり人気となったセイコーの名作。後述のレビュー記事で詳しく記しているが、廃盤となる/なったようだ(そのため価格は一昔前よりは高くなっている)。

新品のSKX007は3万8000円から4万円ほどで販売されている。 


ベゼルがペプシカラーのSKX009は僅かに安い。


当ブログでもSKXを細かくレビューした記事を記しているので、MODなしでそのままの状態のSKXの美しさを堪能したい方はこちらの記事をお読み戴きたい:
その記事にも書いているように、手持ちのSKXでMODしたい気持ちもあるのだが、買ったそのままのバニラ状態でとっておきたい気もあるし、時計愛好家の友達からも「一つはバニラで、もう一つはMODように中古のを買うと良い」と勧められていた。

そうは言っても、中古のSKXも新品よりさほど安いわけではなく、やはり3万円ほどしてしまう。

さらにそこからMODするとなればSKX2万円にサファイアクリスタル4000円、ベゼルとベゼルインサートで6000円... ざっと合計4万円はしてしまう。

どうせ4万円出すのなら4万円のセイコーを買いたい気もある。例えば「サムライ」の愛称で知られるセイコー・プロスペックのSRPB49J1とか。 


なので買うのを躊躇していたところであったのが今回購入したMOD済みのSKXである。


だってお買い得だったんだもの

全体的に黒いMODとなっていて, ベゼルは黒, 竜頭も黒, チャプターリングも真っ黒, ストラップも黒となっている。この他, 風防は元々のHardlexからサファイアクリスタルに変えられている。 

主に部品はnamokiMODSからのものだそうで、だとすればたぶん…







でMOD部品代合計2万4000円。

これにベースとなるSKX007の代金を中古3万円として単純に足せば5万4000円。

のところを送料(トゥルク>ヘルシンキ)込みでわずか230ユーロ、2万9000円ほどで手に入れることができた!(このお買い得価格のお陰で妻も説得できた!)


こんなMODです

人様のMODを評価するようで気まずさもあるが、写真と共にこのMODに関する感想を記そう。

ベゼルインデックスはただセラミックに彫り込まれているだけであるが、彫り込み部分(艶がない)とそれ以外の部分(艶がある)のテクスチャーの差のお陰で、光があれば数字は読み取れる。


ベゼルの黒いピップ部分は蓄光では無い。まあ出っ張っているので暗いところでも判らないことはないだろう。またこの写真ではベゼルに傾斜がある(中央側が少し高くなっている)ことも判る。
SKXに元々ついていたベゼルは傾斜が付いていると共に側部の凹凸の角が丸まっていることもあり、回しづらさがあったが、こちらは側面が垂直のコインエッジとなっており回しやすい。


チャプターリングが真っ黒であることで分が判らないのは難点。この写真ではサファイアクリスタル製風防の青い反射防止コーティングもうっすらと見える。


ベゼルパーツが少し薄いため、バニラと比べて全体が僅かに薄いように感じるが、実際はベゼルインサートが傾斜していることもあり厚みはほぼ変わらない。


こうして並べるとだいぶ印象が違う。


もとのSKXには竜頭に何も刻印が無い。それはそれでよいのだが、こうしてセイコーのSが刻印されているのも良いものだ。個人的には、時計を横から見たときにシルバーのケースに黒ベゼルと黒竜頭という色の組み合わせがかっこよく感じられる。


こうして裏から見ても黒竜頭が味を出している。


使用されているCrafter Blueのラバーストラップは付け根がカーブしているものなので平らに置くことはできない。


Crafter Blueのラバーストラップには、ナチュラルゴムよりも耐久性のある純加硫ゴム(Pure vulcanized rubber)が用いられている。


バックルとストラップループはステンレススチール製。


まとめ:更にMODしたいが暫くはこのまま愉しもう


良い買い物だった。個人的にはチャプターリングを入れ替えたり、風防をドーム状にしてベゼルとの隙間を極限まで小さくしたりとか:


あとはベゼルインサートを蓄光付きの12時間表示のものにして(先日レビューしたOllech & WajsのP-101のように)もう一つのタイムゾーンの時間を表示できるようにしたり:

したいが、暫くはこのSKXブラックMODで愉しもうと思う。

なおeBayで「Modded SKX」などと検索すればこのような既にMOD済みのSKXを購入することができる。中には手頃な価格で販売されているものもあるので気になる方はチェックされるのもよいだろう。

(ちなみに妻によればこれまで所有してきたどの腕時計よりもこのブラックMODされたSKX007が「あなたらしい」そうだ。)

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