バックパックの中のごちゃごちゃ解消のため、お洒落なレザー製のドップキットをEtsyで購入した。今回はドップキットとは何か、その説明から、肝心の注文したドップキットのレビューまでお届けしよう。
ドップキット / Dopp Kit
ドップキットなんてあまり聞き馴染みのない名前かもしれないが、なんのことはない男性用のトイレタリーバッグのことだ。「トイレタリーバッグ」(toiletry bag)の日本語訳を探すと「化粧品袋」や「洗面道具袋」と出てくる。つまり顔を洗ったり髭を剃ったり化粧をしたり髪を整えたり…と言ったような身だしなみ用品を入れる袋なのだ。
ドップキットの名前の由来を調べると、Jackson Wayneというレザー用品を販売するサイトに行き着いた。それによれば20年代アメリカで革製品を作っていたCharles Doppelt氏が自らの名前からつけたそうだ。元々は「toilet bag」という名前でこの製品を呼んでいたものの、「トイレ」という言葉を含む名称は清潔なイメージを持たせたい製品に相応しくないとのことで改名したよう。英語版Wikipediaにも書かれているが、トイレタリーバッグ自体は第一次世界大戦時には米軍で支給されていたようだが、第二次大戦の際にはDoppelt氏の会社が米軍と契約を結び、氏の作る製品が支給されていたとのこと。
今では特に「Dopp Kit」で検索すると、お洒落なジェントルマンの身だしなみ用品バッグといった雰囲気で売り出されているものが多くみつかる。このほか、「ガジェット用ドップキット」というジャンルで売り出される製品も時折見られる。
一般的にトイレタリーバッグと言えばただのポーチ状のものや、巾着状のもの、フックが付いていてロール式のもの、など様々なものがある。(そういえば飛行機国際便でビジネスクラスに乗った知り合いが、フック付きのトイレタリーバッグをもらって帰ってたな・・・)
Bellroyもよりモダンで独特のデザインのドップキットを販売している。
だが「ドップキット」と言ったときにイメージされるのは、こういった直方体のバッグだろう。
これは私の祖父の使っていたパナソニックのカメラ/ビデオカメラ用のソフトケース、VW-SCGS5(生産終了品)。これにもドップキット風の趣があるし、まさに前述の「ガジェット・ドップキット」そのものとも言えるだろう。
Etsyで探そう!
私はバックパック内のものがごちゃごちゃになって探しにくくなるのが嫌なので、このようなドップキットがあれば細々としたものを分けて入れることが出来て便利だなと思っていた。先ほどのリンクはカンバス地のものだが、レザーグッズが好きなこともあるのでレザー製のドップキットが欲しい!
しかしAmazonではなかなか思ったものが出てこないし、こういうときにはeBayも少し違うかな・・・そんなわけで今回は世界中の職人のハンドメイド製品が購入できるEtsyから探すことにした。
Etsyでは以前も時計関係のごちゃごちゃしたものをまとめるためのEDCオーガナイザーを購入している。
色々あるけど・・・これに決めた!
Image courtesy of Etsy
JackLeatherStudioのドップキットだ。日本までの発送無料、お手頃価格、そして何よりもレザーの色合いが良い感じ!
カラーバリエーション3種、サイズ3種に、イニシャルやロゴ/画像などをつけてくれるサービスまである。今回は「Vintage Brown」色の「Small」サイズ、イニシャルとかは無しで定価3182円(通貨レートで多少上下するかもしれない)!
商品説明では、「100%ハンドメイド」、フルグレイン・プレミアム級・レザー、コットン布で総裏地、YKK真鍮ファスナー、などと書かれている。
開封
梱包用の袋を開けると、レザーに傷が付かないように不織布ポーチに入ったドップキットが。
ポーチの紐の状態は良くないが、別にこの不織布ポーチがメインの品ではないし、そもそも使い捨て的な質のものだから問題無い。
そして出てきたドップキット!
ドップキット外側
思い通りの色、質感!良い!
底部には底鋲が!
このお陰でレザーの底面が接地しないので、濡れた洗面台の上に置くときにも安心感があるかも。
片面にはファスナー。ファスナーの取っ手も本体と同様のレザーで、金具部分もファスナーや底鋲と同じ真鍮色のものとなっており、統一感がある。
ファスナーの中はコットン布。このポケットは外には突き出ることができないので、内側が満杯であればカード類しか入らないだろう。
ファスナーのある側の反対の面は何も付いておらず、美しいレザーの質感をフルに楽しめる。
細い面は、片面にループ状のベロ。
もう片面には手で持ちやすいサイズのループ。
こうやって持って出かけることもできるし、バックパックの中に入れたのをこれでガバッと引っ張り出したりとかもできるわけだ。
このループ部は(先ほどの小さいベロとは異なり)内側の面にもレザーの外面が来るように貼り合わせてある豪華な作り。
レザーで覆われた外面は、レザーオイルが手に少しつく感じ。なので購入そうそうレザーオイルをつける必要は無いだろう。しかしコットン製の内部はドライで、内部に入れたものに油が付いたりはしない。
YKK製のファスナーもスムーズ。
ドップキット内側
ドップキット内側は全面がコットン布に覆われている。特にクッションなどは無いが、分厚いレザーの内側にコットン布という組み合わせである程度の内部防御性能を持ちそうだ。
外側にファスナーが着いている側の内側(変な言い方だが)を見ると、ここにもファスナーが付いている。表側のファスナーポケットとは別々のポケットになっている。両ポケットの内側は生地としても別々(1枚の生地の表裏では無く、2枚の生地が用いられている)。
その対面側は、ベロ無しのポケットがある。
底は、コットンに覆われているため触らないと判らないのだが、外面のレザーと内面のコットン布の間に厚紙が接着されているようだ。これもありそこが弛まず、底鋲のみが床に付くようになるわけだ。
まとめ
品質にも価格にも満足!色々中に収納して、バックパックの中にもこのまま放り込めるし。使うときにはこれごと持ち手を引っ張って取り出せば良いし。他のブラウン系のレザー製や木製の品々にも合いそうだ。
そしてもうひとつ重要なのは磁石が使われていないこと!これで腕時計関連のものなのど安心して入れられる。現在は上の写真のように前述のEtsyで購入した時計関係のごちゃごちゃをまとめているEDCオーガナイザーやVARIOのストラップケース、腕時計関連のツールを入れている。
今回レビューしているドップキットを制作するJackLeatherStudioは他にもレザー製のフォルダや財布なども作っている。注文を受けてから製造となるとのことで、製造に掛かる日数は3~5日と書かれている。発送は通常発送(送料無料のやつ)だと20~30日、エコノミー発送だと7~10日、ファースト発送だと3~5日だとのこと。私は急ぎでは無かったので通常発送で10月末に頼んだが、間にフィンランドの郵便局がストライキをやっていたので到着が1ヶ月以上掛かってしまった。本来なら11月中旬には届いていたはずだ。
Image courtesy of Etsy
他にもEtsyには様々な形、色、スタイル、価格のドップキットが多数あるので、気になる方は自分の満足のいくものを探してみると良いだろう。
Source: Jackson Wayne, 英語版Wikipedia
(abcxyz)
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