持続可能な消費に向けて…エコ・技術・ファッション性を両立。ファッショナブルなソーラーパワー腕時計「SOLIOS」


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カナダはモントリオールに位置するSolios Watches現在Kickstarterでキャンペーン中の「SOLIOS」は、環境に配慮しながらも、ファッショナブルで末永く使い続けることを念頭にデザインされたソーラー腕時計だ。デザインを犠牲にすることなく魅力的で長く使えるエコで持続可能な製品を生み出すことで、時計業界とファッション業界、そして消費者に影響を与え、世に持続可能な消費という新たな価値観をもたらそうというのだ。

今回はそんな同社のSOLIOSをご紹介しよう。


Solios Watches





ソーラー腕時計



ロゴとインデックスという最小限の要素を配した文字盤の下のソーラーパネルは、自然光もしくは人工の光を利用して、ムーブメントを稼働させ、余分に作られた力は内蔵する充電池に貯められる。SOLIOSのバッテリーは太陽光があれば1時間30分で満充電可能。使用する充電池は20年以上の使用でも再充電容量の80%を保てるというもので、一度満充電状態になれば最低でも6ヶ月は暗闇の中にいても時計を動かし続けることができるもの。

多くのクオーツ時計はバッテリー式となっている。そのような腕時計はどうしてもバッテリー交換を行わないとならず、また特に腕時計などに使用されるボタン電池は未だにごく微量の水銀が使用されているものもあると一般社団法人電池工業会はしており、正しくリサイクルされない場合は環境への負荷も心配される。

その点ソーラー腕時計は、十分な光さえあれば稼働するし、使用されるバッテリーの性能が良ければ末永く使い続けることができる。Solios Watchesは、もしも現在使用されているバッテリー式の腕時計が全てソーラー腕時計に置き換われば、毎年3億個ものバッテリーが捨てられずに済むことだろうとしている。


SOLIOSが使用するムーブメントはEpson VS37だが、このムーブメントに元々付いている日付窓は隠し、秒針は取り除いたものが用いられている。こうすることで、長めの時分針にも十分なパワーを確保することができるのだ。

Solios Watchesの目指す、ファッション性を犠牲にしないエコ製品という面では、ソーラー腕時計でありながらもぱっと見でそれとわからないという点も努力がなされている点である。ソーラー腕時計は文字盤の下、ムーブメントの上に挟まれてソーラーパネルが位置するのだが、ソーラー腕時計の中には露骨にソーラーパネルのセルが見えるものや、セルが見えるのを隠すために盤面上にクロノグラフその他の要素を配置するものが多く存在する。SOLIOSではこの点を文字盤の透明性の比率を極めることにより解消、外からはソーラーパネルのセルは見えないが、効率よくセルが光を浴びる文字盤を作り出したのだ。

これまでにもエコを謳ったソーラー腕時計のクラウドファンディングプロジェクトはいくらか存在した。しかしそれらとSOLIOSの違いは、この腕時計は環境への配慮をソーラーパネルだけで止めなかったことだ。


エコなストラップ



使用されているストラップは、シリコンストラップとステンレススチール製ストラップの2種類ある。「え?これどう見てもレザーでしょう?」と思われるかもしれないが、この一見レザーに見えるものが実はシリコンストラップなのだ。

レザーを使用した製品は、動物の皮をなめし加工することで材料としての革として初めて製品加工がなされる。そんななめしの加工でも、「クロムなめし」というものは安価だが環境に良くない。より高価で時間の掛かる「植物なめし」処理されたものもあるのだが、環境には良いが一般的には高価となっている。また、レザーとして使用される大型哺乳類を育てることの環境への影響も忘れてはならない(この点は肉食に変わる虫食の話題と共に紹介しているのでそちらも参考にされたし)。このようなことから、環境指向の企業や消費者は、動物由来のレザーを使わないという動きを見せている。しかしそこには「ヴィーガンレザー」の名を騙りプラスチックの仲間である「PUレザー」(ポリウレタン製の合皮)というものが大手を振って歩いている状況もある。(真のヴィーガンレザーとしては、セルロースから作られたものも存在するということも忘れるべきではないが。)

さて、そんな環境に関する背景もありレザーを使わないという選択をしたSolios Watches。同社のレザー風シリコンストラップは、溶媒を使わず、ポリウレタンもポリ塩化ビニルも使用せず、毒性の副産物も生み出さない、そのうえ完全にリサイクル可能な素材とのことだ。

ステンレススチール製ストラップの方はメッシュ状でバックルはマグネット式。より一般的な304ステンレススチールよりも強度の高い316Lステンレススチール製。こちらも100%リサイクル可能となっている。


パッケージ



無駄になる素材の多くがパッケージにある、と語るSolios Watches。過剰包装に慣れ親しんだ日本の消費者の一人としてこれは身に染みて理解していることである。必要最低限かつリサイクル可能な包装が望まれるところだが、この点もSolios Watchesは配慮している。

リサイクルされたパルプ素材を用いた厚紙によるミニマルなパッケージ。そしてこの厚紙は生分解可能であり、なおかつシードペーパーと呼ばれる植物の種が埋め込まれたものとなっている。なのでパッケージはそのまま土に埋めれば植物の芽が生えてくるのだ。


バリエーション



そんなエコのことをとことん考えたSOLIOSだが、ファッションアイテムとしての重要性も忘れていない。腕の大きさや色の好みに合わせたバリエーションも複数用意されている。時計部サイズはケース径が40mmのものと36mmのものが用意されているほか、ケースと文字盤の色のバリエーションが5種類、ストラップはレザー風シリコンストラップとメッシュのステンレススチール製ストラップが5色ずつから選べるようになっている。


シリコンストラップ、ステンレススチールの両ストラップはクイックリリース式となっているため気分に合わせて簡単に他の色や種類のストラップと付け替えることも可能だ。


まとめ



ただ単にソーラー腕時計とする事でエコを謳うに終らず、見た目がレザーとほぼ変わらず環境に配慮したシリコンストラップ、最低限かつ生分解可能で芽が出るパッケージにまで持続可能な消費を考えているのは素晴らしいことだ。

また、時計盤面のデザインも、要素を最小限とすることでソーラーパネルの効率性を高めるだけでなく、シンプルだからこそ長く使うことができるという点、そしてシンプルだからこそ材料や加工の面での環境負荷が少ない、という点も考えられているということも付け足しておこう。

こうやってエコ、技術、ファッション性の3面を高いレベルで組み合わせたのがSOLIOSというわけだ。またSOLIOSは本物のSolios Watches製品であることを証明すると共にシリアルナンバー(各時計バリエーション限定500本)が記された「Certificate of Authenticity」と共に、安心の3年保証がついている。


Solios Watchesの創業者であるSamとAlexは、この会社を社会的な責任を持った、社会に利益を生み出す会社にすることを目指している。持続可能な社会に向かって前向きな変化をもたらす企業として今後も活躍してくれることだろう。

そんなSolios WatchesのSOLIOSキャンペーンは、約200万円の目標金額をプロジェクト開始からわずか30分で達成している。その後も順調にバッカー数を伸ばしており、現在資金調達期限まで24日を残し、目標金額の270%以上である580万円超を集めている。




Image courtesy of Solios Watches

Source: Kickstarter, Solios Watches

(abcxyz)

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