現代に蘇る懐中時計はスマホ型。スイスCODE41のMECASCAPEはマニュファクチュールでレギュレータ、GMT、8日パワリザ表示のてんこ盛り。

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今回ご紹介するのはスイスCODE41製のカード型機械式時計だ。

簡単に言えば、日付、パワーリザーブ表示、GMTもついたマニュファクチュールムーブメントを搭載したスイス製レギュレーター時計。

小売価格は税抜き USD 9360 / CHF 9'595.- / EUR 9’995.- / GBP 9'225 となっている。11月3日時点では約139万円で、つい昨日予約受付が開始されたばかり。


筆者の古巣(と呼べるほど長く居た訳では無いが)でもある有名所、ギズモードでも取り上げられていたので一風変わったガジェットが好きな方はすでにご存知かもしれない。


冒頭ではこれを「カード型」と呼んだが、その形状や用法を鑑みると「スマホ型」と呼んだほうがいいだろう。

「腕」時計が登場する前に人々が携帯した(と呼べるほどには安価でも一般的でもなかったのかもしれないが)懐中時計。そしてそれを置き換えた腕時計。しかし現代、腕時計は携帯電話の普及とともに人々の腕から姿を消していった。

それでも今も、人々は時間を確認する際に懐(、バッグ、ズボンのポケットetc)に手を伸ばし、懐中時計の代わりにスマートフォンを取り出し時を知る。


ある意味ではその行為自体は一周回って戻ってきたとも言えるだろう。だがそれを可能にするためのモノは、音を立てながら時を刻む美しい機械工芸品ではなく、マイクロチップの魔法により動くブラックボックスとなった。利便性と汎用性、正確性も増しはしたが、ロマンや愛着は果たしてどこへ行ったのだろうか?

時代の変化とともに失われた、デバイスへのロマンと愛着。電気の力を必要とするその平たい板を、もう一度ぜんまい仕掛けに戻すことでそれらを取り戻す、それがそれがCODE41のMECASCAPE(メカスケープ)だ。

MECASCAPEという名称は、「Mechanical」(メカニカル)と「Landscape」(ランドスケープ)をあわせた造語。腕時計を大きくしたものでも、懐中時計を平たくしたものでもない、全く新たな時を刻むオブジェクト、時計じかけのランドスケープとしての存在。



懐中に収まるサイズではあるが、懐中時計の典型的な丸い形状ではない。ある意味この平たく四角い形はスマホ慣れした現代人にとっても、懐(、バッグ、ズボンのポケットetc)から出し入れすることに違和感がないだろう。

表面はスマホ画面並みに大きな1800 Vickersのサファイアクリスタルに反射防止コーティングがなされたもの。

裏面は時計業界で最も品質の高いグレード5のチタニウムを贅沢に使いつつ、サファイアクリスタルの窓があり、裏側からも独自ムーブメントの動きが楽しめる。

当然ながら使用されているムーブメントは独自開発のもの。しかも100%スイス製のマニュファクチュール。237パーツからなり、39石、28,800 vphの機械式・手巻き式ムーブメントだ。

パワーリザーブはたっぷり8日分で、盤面右上のインジケーターで残りのパワーを知ることができる。その他コンプリケーションとしては、地球の記されたGMTサブダイヤル、日付表示(日付は側面のプッシャーで送れる)を備える他、時、分、秒が独立した軸から表示されるレギュレーター機構となっているのも特徴的だ。

このムーブメントはムーブメントに特化したスイスの独立系時計ワークショップCercle des HorlogersとCODE41の共同開発。なおこのムーブメントはMECASCAPEを構成する主要要素なので別にムーブメント名は設定されてはいない。あくまでもこの時計のためだけに作り上げられたムーブメントなのだ。

やはりCODE41特有の円と直線とを合わせたスタイルが目を引くが、実はこの盤面/内部構造は黄金比に基づく設計になっている。

サイズは横108mm x 縦71mm、厚みはメタルボディーだけだと7.9㎜、サファイアクリスタルまで含めると8.1㎜。腕時計では10mmを超すのが一般的だが、それらよりも薄いのだ。

昨今特にモバイルバッテリーなどで「ポケットに入る」と言いつつ実際はかなり分厚かったり(またはVAIO type Pのようにポケットに全然入りきらなかったり)するものがあるが、MECASCAPEはポケットサイズという言葉に偽りない。

こちらがCODE41創設者であるClaudio D'Amore氏によるMECASCAPE最終デザインの紹介動画。

なおワインオープナーとかナイフとか、スイスアーミーナイフみたいなアクセサリーが…とかいう部分は冗談で、実際にはアクセサリーとしてマイクロファイバー裏地の高級イタリアンレザー製ケースと、チタニウム製のスタンドが存在する。

実際のMECASCAPEプロジェクトは12ヶ月かけてこの完成形へと仕上げられているが、MECASCAPEの元となるアイデアはClaudio氏が2009年に生み出したという。CODE41創設が2016年であるから、それよりも以前から温め続けていたアイデアの卵を、実に12年の歳月をかけて形にしたわけだ。

「CODE41」という社名にも現れた、「一般的な『コード』から解放された時計作りを目指す」という思想に忠実な時計。「腕時計」という枠に囚われず、「時を知るための装置」としての時計を一から再構築したとも言える。

予約は11月2日より開始されている。この革新的な時計を是非とも手に入れたいという方はCODE41公式サイトからどうぞ。



image: CODE41

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