小さい可愛い良く走る!2020年に再始動したマイクロマシーン。買ってみた。

 
80~90年代に玩具好きの間で一世を風靡した(?)MicroMachines。日本ではマイクロマシーンという名前で知られていただろうか。トミカやホットウィールよりも小さなミニカーだ



海の向こうでは世界一の早口としてギネスブックにも登録されているJohn Moschitta Jr.によるコマーシャルでも知られる。


そんなマイクロマシーンが2020年に再ローンチした。再ローンチしたシリーズ1の「World Packs / #2 Fire & Rescue」と、シリーズ2「Starter Packs / #6 Micro City」を購入してみたので見てみよう。


もくじ



本題とはあまり関係ない個人的なマイクロマシーンの思い出
消防署の車が5台「World Packs / #2 Fire & Rescue」
街の働く車3台セット「Starter Packs / #6 Micro City」
トミカとちょっと比較
買ってないけど復刻プレイセットも出てる
まとめ:昔のマイクロマシーンより質が低い?でもちっさく楽しい!もっと集めたい!


本題とはあまり関係ない個人的なマイクロマシーンの思い出



マイクロマシーンはもしかしたらアメリカではミニカーで知られるのかもしれない。でも何故か日本での私の子供時代の記憶ではスターウォーズとかスタートレック、エイリアンとかの非可動ミニフィギュアと非可動ビークルが、キャラクターの頭の形をしたプレイセットについてくる、マイティーマックス(カードゲームではない)とかポーリーポケットみたいなものの方がイメージが強くて、ミニカーの方は全然記憶にない。



ポーリーポケットのフランチャイズは最近になって元気になったようでフィンランドでもよく見かけるし、レゴでもこれに似たアイデアのレゴ・フレンズ・キュービーズや、ハリー・ポッターその他の「本/ブック」シリーズなどが出ている。


中古のマイティーマックスはeBayでまだまだ普通に買えるけど、マイティーマックスも復活してくれないかな…。




さて、話が逸れたが、ハズブロのマイクロマシーンはしばらく休止していたものの、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)の時に一度復活。そのときにミレニアムファルコン型のプレイセットを買った覚えがある。しかしこの復活は長続きしなかったようで、また休止。それが2020年になって新たに復活を遂げたのだ。

でも今回の復活の目玉は、ミニカーだ。昔海の向こうでマイクロマシーンを人気にさせたマイクロなミニカーが再登場したのだ。


消防署の車が5台「World Packs / #2 Fire & Rescue」


付いてくるのはこちらの通り:

#0035 Fire Chief

#0034 Ambulance

#0036 Command Vehicle

#0033 Heavy Duty Truck

#0037 Ladder Truck


なかなか細かなモールドに、大雑把な彩色。ギミックがあるのは1台で、この中では消防はしご車「Ladder Truck」のみ


はしご車のギミックは、ハシゴの傾斜、伸縮、そして旋回。それとほぼ同じサイズの消防車「Heavy Duty Truck」は車体はデカいが何のギミックもない。


彩色は大雑把でちょっとずれているものが多いが、プリントされている文字は極小ながらもはっきり読み取れるのは凄い。ホイールは車(のサイズ?)によって数種類が使い分けられている。

どれも良く転がるので遊ぶのは楽しいだろう。ただ、ギミックがもう少しあればもっと楽しめるのに、とも思う。


底の黒い部分はメタル素材になっており、磁石にひっつけることが可能。余っている磁石があればこのまま冷蔵庫マグネットにできるぞ!


街の働く車3台セット「Starter Packs / #6 Micro City」


シリーズ2の「Starter Packs / #6 Micro City」には以下の3台が入っている。

#0106 Bus

#0105 Warlander

#0104 Utility Truck

3台とも車の名前は上記の通りだが、細かいプリントにはどんな働く車かもちっこく書いてある。

 
バスは「Micro City Transit」(マイクロシティー・トランジット/交通)、ウォーランダー/Warlander(馬種の名前)は「Micro City Electric Company」(マイクロシティー・エレクトリック・カンパニー/電力会社)、ユーティリティートラックは「Micro Tree Service」(マイクロ・ツリー・サービス/樹木管理)。ウォーランダーには稲妻のマーク、ユーティリティートラックは木のロゴも入っている。

どれもホイールは異なるのは地味だが嬉しい。


ギミックがついているのは高所作業車であるユーティリティートラックのみ。ブーム式となっており、付け根と途中の2関節が動く。しかし籠の付け根部分には関節がないので(前述のはしご車もそうだが)、高所に伸ばすと中に乗るべき人は落ちるんじゃないか。


なおsシリーズ1,2を通して「Chase」ことレアバージョンも存在する。「Rare」(レア)は本体カラーがシルバーのもの、そして「Ultra Rare」(ウルトラレア)は金のものとのこと。パッケージを見たらすぐに判るので多分すぐに高値で取引されたりするんだろう。でも通常モデルとは異なり、金か銀の一色に塗られて細かい塗り分けが無いので面白くもなんともないが。


興味深かった点として、シーズン1,2どちらも共通して、そしてサイズが違う車も共通して、全て車の下部の構造が同じになっていることがある。黒い金属製の板が二つのネジで留められ、その脇に空間があり、その外側にプラスチックの車体が来る。


この構造はパッケージに車を固定する際に役立てられている。

未購入だが、これはシリーズ1の「Starter Packs / #0022 Transporter」というキャリアカーに車を載せるためにも活用されている構造のようだ。このキャリアカーには二つの突起が荷台に突出しており、そこに車を差し入れるようになっているよう。もしかしたら車体の長ささえあればどの車もそこに搭載できるのかもしれない。  


トミカとちょっと比較



トミカと比較してみよう。トミカ №041モリタ ポンプ消防車とはしご車/Ladder Truck。(再始動したマイクロマシーンは)トミカと異なり架空の車がほとんどで、実際の車よりもデフォルメされている感じで可愛らしい。




トミカ 緊急車両セット5のウォーターカッター車と救急車/Ambulance。(このトミカの車の大きなギミックのない安っぽいプラスチックの箱が後ろに付いているだけであまり魅力がない)



トミカ No.10 アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート(写真右、超オススメ)とトミカ No.59 F8 トリブート2台のスポーツカーの間にピックアップトラックと消防指揮車/Command Vehicleを挟んでみた。丁度マイクロマシーン普通車サイズ2台でトミカ1台分の長さだ。




トミカ ロングタイプトミカ No131 三菱ふそうスーパーグレートキャリアカーには、取り外すことのできない黒塗りの車が搭載されているが、マイクロマシーンの普通車サイズの車であれば幅的には乗せることができた(車高はだいぶ高いが)。

 


買ってないけど復刻プレイセットも出てる



上はOzToyReviewsによる動画。残念ながらこのようなYouTubeレビューの類いを見る限りは、ぱっと見素敵な大型セットの「Super Van City Playset」はあまり良くない出来に見える。上手く様々な要素を詰め込んでいるようには見えるのだが、坂のすぐ先に障害物があるため坂から転がす意味が失われたり。悪く言えば子供だましのデザインに思える。

プレイセットを開け閉めするのに多くの部品を外さねばならず、しかもその一部が遊びに根本的に必要ない部品(例えばクネクネした坂のランプポストとか)というのもデザインの視点からも、プレイセットで遊ぶ人の視点からも好ましくない。

実はこのヴァン型のプレイセットは1991年に出たマイクロマシーンのプレイセットをベースにしたものだ。eBayで出品されている「Micro Machines Super Van City Playset 1991 Galoob」の写真や、下のStickShiftStudiosの動画を見る限りは、大まかな構造こそ類似するものの、違いも多くあるようだ。



まあこちらも2台を同時に発車させることのできる機能はプレイセットの開閉構造部に阻害されており、左側を走る車が事故るのであまり上手くデザインされているとは言えないが。

他にも、これまた昔のプレイセットの再生産品である「Fire & Rescue Cargo Transporter」というのも販売されているし、もう少し小ぶりな、「閉じれば建物/箱状、開ければプレイセット」的な「Expanding Playset」というものも複数出ているようだ。

プレイセット類ももう少しバリエーションが増えたり、デザインの質が上がれば買ってみたい。


まとめ:昔のマイクロマシーンより質が低い?でもちっさく楽しい!もっと集めたい!


海外のレビューで良く言われているのは、この2020年に復活したマイクロマシーンの車は、昔のものより僅かに大きく、ディテールと質感は低くなっていると言うこと。昔のものの方が小さく、プラスチックの質感がより優れており、ディテールが細かいのだ。加えて昔のマイクロマシーンは実車のライセンスものだったようだ。That Was Radでは新旧のマイクロマシーンを比較した写真が掲載されているので参考にどうぞ。

昔のマイクロマシーンを知らない世代にとっては、十分に楽しいミニカーだと思う。

全体としてもっとギミックが付いていればもっと楽しめるのに。と思ってしまうが、転がせばよく走るミニカーで、なによりも小さいことが楽しい。沢山集めたくなるミニカーだ。

ギミックが少ないのは残念な一方、だからこそ遊びに耐えうる耐久性を持っていると言えるかもしれない。今後もシリーズが続くようなので将来に期待したい。



現在のところ日本のアマゾンでは再始動シリーズは「ガレージアイコンシリーズ2 サービスステーション」(しかもどうやら中央の車がシルバーのレアバージョン/チェイス品)しか見つからない。

楽天で検索すると、はなかなか再始動シリーズのものは見つからないが、ヴィンテージものを中心に多数マイクロマシーンのミニカーが見つかる。

eBayでは「Micro Machines 2020」と検索するとリブートシリーズやプレイセットが沢山出てくる。更に細かく検索したければ「Micro Machines 2020 Series 1」(シリーズ1)とか、「Micro Machines 2020 Series 2」(シリーズ2)と検索すれば良いだろう。もちろん「Micro Machines Vintage」と検索してヴィンテージだけ購入するのもありだ。


Source: That Was Rad

(abcxyz)

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