Surface Slim Pen(と第二世代Surface Pen)をSurface DuoとGoで使ってみたり


Surface Slim Penを購入した。主にSurface Duoで使ってみたい思っていたのと、時折Surface Goで絵を描いたりしているからだ。


実はSurface Penと呼ばれるものは前より持っていた。これは元々2015年頃にSurface3を購入した時に買ったもので、Surface Penとしては第二世代に当たる。モデル番号は「1616/1616C」マイクロソフトは「Surface Pen with two side buttons」と呼んだりもする。


これは現在メインで使っているパソコンSurface Goでも、スマホSurface Duoでも使用できる。



しかし不自由なく使用できるかといえばそうでもなくて、ラインが歪んでしまうことに不満があった。また、Surface Penにはペン先が交換できるというSlim Penには無い利点はあるが、それが仇となりペン先がすぐに落ちてなくなってしまうという問題もあった。


ならば最新のものを買うべしと購入したSurface Slim Penを簡単にご紹介しよう。




もくじ

暗い写真の開封の儀
薄くても意外と持ちやすいペン~充電/ペン先
デバイスとの接続~デバイスにひっつける
実際に使用して~消しゴムボタンはアプリにより対応に違い
まとめ


暗い写真の開封の儀


細目の箱。


横にはクレードルに入れた姿が。


裏の説明。


開けるとすでにクレードルに収まっている。


充電用にUSB-USB Cケーブルも付属。


薄くても意外と持ちやすいペン~充電/ペン先


ペン本体は薄いが、意外と持ち易い。これはペンの持ち方にもよるかもしれない。親指と人差し指の間に平べったい面を挟むともち辛いが、長い方の面を挟み込むと持ち良いのだ。断面が丸い通常のペンや古いSurface Penから、指に触れていない面を削ったと考えれば納得できるカタチ。

しかもスリムであるため収納携帯しやすいという利点がある。



ペン先を付け替えることができるというのは、ペン先の摩耗に対応する方法であり、更にペン先の堅さを変えることもできる方法でもあった。旧Surface Penシリーズの利点とも言えたかもしれないが、先に述べたようにペン先がいつの間にか外れてしまったりということもあった。


Slim Penではペン先は交換できないので外れる心配も無い。だが内蔵充電式バッテリーであることも合せて、これが例えば5年後にも使える状態であるか(第二世代Surface Penは5年前のものであることから)というのは少々心配である。



この形状による変更点の一つがバッテリー。古いものは単5電池を入れて使う仕組みだったが、Slim Penは充電式。しかも無接点充電なので専用のクレードルを要する。


クレードルにはUSBーCポートがついている。なお中に入れるときには磁石でピタッとひっつく。常にLED/マイクロソフトのロゴがある側が上を向く。クレードルに入れている状態で逆さまにしてもペンが落ちないほどの保持力。




デバイスとの接続~デバイスにひっつける

Surface DuoでもSurface Goでもペアリングせずとも使用することができた。これは多分Swift Pairという機能にどちらも対応しているからなんだろう。だがSurface Goではペンの後ろのボタンを5秒以上押してペアリングモードにしてBluetoothオプションからペアリングしてやらないとボタンショートカットが使えなかった(ボタンを押した時にアプリ起動、などのショートカットが使えなかったというだけで、きちんとペアリングせずとも「お絵かき中にペンの後ろのボタンで画面を触ると消しゴム」は機能した)。


Surface Duoには設定にSurface Pen用にオプションは用意されているにはいるが、現在のところは利き手の選択の設定しかできない。




image: Windows Latest

Windows Latestによる2020年4月付の記事では、Surface DuoエミュレーターでSurface Pen設定画面を写したスクリーンショットが掲載されている。そこに写されている画像(上)では、ペンのボタンをシングルクリック、ダブルクリック、ホールドしたときに起動するアプリが選択できるようになっているが、これは未だ実機では実現されていない模様。


近々オプション機能が増えると嬉しいが。



もちろんSurface Goの方ではちゃんとボタンオプションがある。



Surface Duoでは本体の開く方側に磁石で引っ付けることができる。


Surface Goでは本体両側面になんとなく引っ付けることが可能。一応公式にはGoはMagnet Attachに対応していないとしているが。


だがどちらも一時的なペン置き場としてはよいものの、そこに取り付けたまま移動するには適さない。




Surface Pro Xのアクセサリーには、このSlim Penがキーボードと画面の間の部分に収納し、さらには充電もできる「Surface Pro X Signature Keyboard」というものもある。

(動画55秒あたり)



キーボードで充電できるというのは便利だし、理にかなった収納方法だ。Surface Goでもこれができれば良いのに。


なおSurface3の時代はパソコン本体横にペンループを貼り付けるというのが公式の持運び方法だった。シールでペンループを取り付けるのがダサくて結局取り付けずにペンは筆箱に入れていた。そしたらペン先がいつの間にか外れてなくなっていたり…



実際に使用して~消しゴムボタンはアプリにより対応に違い


こちらはAndroid版Conceptsで描いたもの。やはりSlim Penで描いたほうが歪みが少ない。


こちらはWindows 10版Conceptsで描いたもの。歪みの違いはそこまで目立たないが、左の第二世代Surface Penでは傾き認識がなされて折らず、右のSlim Penの方ではされているのがわかる。


なおSurface Duo(Android OS)ではアプリによってはペンの後ろのボタンを画面に当てると消しゴムとして機能するものと、そうで無いものがある。例えばこのような感じ:

OneNote:後ろボタンで描写されている線に触れると、触れた線が消える機能。
ibisPaint X:消しゴム(ボタンで触ったところだけ消える)
Autodesk SketchBook:消しゴム
Adobe Sketch:普通にペンで描いているのと同じで線が描かれる。
Concepts普通にペンで描いているのと同じで線が描かれる。(PC版Conceptsではちゃんと消しゴムとして機能する)

なお第二世代Surface Penではどれも消しゴムボタンは機能しなかった。

Slim Penを最大に活用したければ消しゴムボタンにも対応したアプリを使いたいところだ。


まとめ


Surface Duo / Surface Goでは携帯するときにSlim Penを筆箱かなんかに入れておかないとマグネットでは外れてしまいそうなのは心配である。

だがそれ以外の点においては満足。ペンの反応も良くなったし、一時的なペン置き場としてデバイスにマグネットで貼り付けるのも便利だ。個人的には何よりもペン先を無くす心配が無くなったというのも大きい。


これまではなんだかんだでSurface Penが宝の持ち腐れとなっていたが、これからはSurface Slim Penと共にもっと書いて/描いていこうと思う。

どれだけ長期間にわたって描けるか、それはお手並み拝見だ。

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