万年筆もペンも、傷つけることなくかっこよく持ち運びたい!Galen Leather Co.の10本用レザーペンケース


ペンや万年筆の中には、美しかったり高価だったりして、持ち運ぶのを躊躇してしまうものがある。普通の筆箱に入れると他のペンに触れあったりして傷つけ合ったりしてしまうのだ。

そんな心配を無用のものとして大容量10本*、そしてスタイリッシュに持ち運びたいという願いを叶えてくれるGalen Leather Co.(ガレン・レザー)のペンケースを今回はレビューしよう。

Galen Leather Co.は高品質な文房具用ハンドメイドレザー製品をつくるトルコのブランド。ブランドの紹介は同社の「ほぼ日weeksMEGA」用レザーカバーのレビュー記事でお読み戴くと良いだろう。他にも当ブログでは同社のEDCウォレットもレビューしている。

*もっと容量が少ない/多いものが良ければ、Galen Leather Co.は3本用ケースから40本(!!)用ケースまで作っている。



もくじ


楽しい開封!素敵な手書きポストカードも!
「LEATHER ZIPPERED 10 SLOTS PEN CASE」
中を開けると…
ペンを10本入れてみた!
まとめ


楽しい開封!素敵な手書きポストカードも!



開封はおなじみ、格好いいGalen Leather Co.のプリント入りのしっかりとした厚箱から。


製品に丁度いいサイズの箱になっているのはすごい。


中には、製品名・製造者・製造日・使用するブナ科の樹を用いて植物なめしされた牛革の取り扱い方が書かれた紙、そして邪視から守るトルコのお守り「ナザール」(Nazar)のチャーム(これもトルコでハンドメイドされたもの)とその説明・ブランドの説明がなされた紙…といったこれまでGalen Leather Co.のレザー製品を購入したことのある方にはおなじみのものだけでなく…


レトロな見た目のポストカードに、レザー製でGalen Leather Co.の判押しの格好いいキーホルダーも!


ポストカードの裏には手書きで(!)引用が。「世界は自分の言葉がこだまし自分へ跳ね返ってくる山だ」というような意味。「Rumi」とあるが、これは13世紀のペルシャの詩人で神学者、(クルクル回る舞踊で知られる)メヴレヴィー教団の始祖とされるジャラール・ウッディーン・ルーミー(Mevlânâ Celaleddin-i Rumi)のこと。


「LEATHER ZIPPERED 10 SLOTS PEN CASE」



中から出てきたのがこちら。角のカーブに柔らかみのある「LEATHER ZIPPERED 10 SLOTS PEN CASE」(レザー・ジッパード・10スロット・ペン・ケース)、色は緑が美しい「CRAZY HORSE FOREST GREEN」(クレイジー・ホース・フォレスト・グリーン)。


片面には綺麗に押されたGalen Leather Co.のロゴの刻印。


もう反対側はつるり一面レザー。

レザーの部位、質感、染め具合も当然ながら個々の製品によって異なるので、ものによる可能性もあるが、Crazy Horse Brown(クレイジー・ホース・ブラウン)色であった「ほぼ日weeksMEGA用レザーカバー」と比べて手触りはより滑らか。レザーはフル・グレイン・レザーが使用されている。


ファスナーは安心と信頼のYKK。スライダーは大きく、レザー製のツマミはつかみやすい。ファスナーの生地(テープと呼ばれる)は本体の緑色より少し濃いめだがマッチする色合い。


背表紙側はしっかりとした心材が入っている。


中を開けると…



開くとまず見えるのは起毛したフラップ。ケースを閉じたときに向かい合うペンが触れあうことを防ぐための仕組みだ。また、両側にあることで、万が一ペンからインクが漏れ出してもインクの影響を反対側のペンまで及ぼしにくくする効果もあるかもしれない。


それを跳ね上げると左右に5本づつのペンループが現れる。

ゴムバンド製のペンループは、最大145mmのペンを保持できるとのこと。


ペンループの両端部分はゴムバンドのほつれが出てこないようにレザーで挟んで上から縫ってある。多分バンドはほつれないよう接着されているのだろう。レザーで挟むことでこの仕上げが上品に見える。

ペンの当たる背面部分もペンを傷つけない起毛生地。この生地の裏には厚紙状の心材が入っているようで、しっかりとした感覚がある。一方で、外側のレザー部分から触ると柔らかい反発がある。もしかしたら薄いクッション的な素材がレザーの内側に入れられているのかもしれない。


ペンを10本入れてみた!



ペンを10本入れてみた!左からカヴェコ・クラシック・スポーツ万年筆、カヴェコ・リリプット万年筆(どちらも専用クリップ付き)、マイクロソフトSurface 3用のタッチペン、ステッドラーの万年筆インクが使えるヴィンテージ製図ペンMARS-700、パイロットのボールペン「コクーン」、モデル名は判らないけどTed Lapidusのドイツ製ボールペン、プラチナ万年筆プレジール、呉竹 筆ペン 万年筆、そして後述のプラチナ万年筆の多機能ペン2本。




このように色の異なる同じペンシリーズを入れても綺麗だ。左側はぺんてるの筆タッチサインペン。一見細く見えるが、キャップ部の厚みのおかげでペンループに固定できる。右側の左三本はシェーファーのカリグラフィー万年筆セット。これらはキャップの最厚部は14.5mm。先に述べたGalen Leather Co.公称の最大収納ペンサイズ(最大145mm)と同じだが、ちゃんと収納可能。ぺンループがゴムバンドでできていることもあり、もう少し太いものでも収納することは可能だろう。




ペンループに対して細すぎるペンを入れるとこうなる。写真では右の2本、プラチナ万年筆製のダブル3アクション(一番右)とダブル4アクション(右から番目)がブカブカ(どちらも万年筆ではなく、ボールペン2本/3本+シャープペンの多機能ペン)。一応この二つの中ではダブル4アクションの方はペンクリップの位置がペンループに丁度よい位置に来るため、クリップすれば安定するが、ダブル3アクションはクリップ位置が微妙にペンループに合った位置になく、ブカブカ。しかしブカブカではあるのだけれども、上のフラップのお陰で飛び出すことはないのが優れたところ。

同時に、下のファスナーのテープ部分も内側にせり出しているのでよっぽど変な持ち方をしなければ下方向にも飛び出すことはないだろう。

なお、入るペンの長さは15cmくらいまで。なのでぺんてるの筆ペン(17.5cm)などは入らない。ペンループの間隔は左右のどちらも左端のものが太めになっている。


まとめ



愛用のペン達を10本も素敵なレザーケースに入れて持ち運べるのは嬉しいもの。

ただごちゃごちゃとまとめて筆入れに入れるのでなく、1本1本大切な思いのあるペンを入れるのにピッタリ。それぞれのペンの位置も簡単に把握できるので取り出しやすいのも利点だ。


フラップのおかげで万が一インクが漏れてしまったとしてもすべてのペンや周りのものを汚しずらいというのも嬉しい。


Image courtesy of Galen Leather Co.

今回ご紹介したクレイジー・ホース・フォレスト・グリーンの他にも様々な色のファスナー付きペンケースがあるし、収納可能なペン数も様々。もう少し違うタイプのペン入れが良いという方は、ペンロールペンスリーブなどの他、より一般的な筆入れ状のペンポーチなどもある。Galen Leather Co.のウェブサイトでお気に入りのものを探してみると良いだろう。


Source: Galen Leather Co.

(abcxyz)

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