スイスの新星CODE41が送る、性別問わず楽しめる洗練されたメカニカル腕時計「DAY41」


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スイスに生を受けながらも、「スイス・メイド」に執着することなく、完全なる透明性を持って時計を作り続けるCODE41。そんな彼らの最新コレクションDAY41は、37mmと40mmで展開し、性別を問わずその洗練美を堪能できるタイムピースだ。

今回の記事ではCODE41のブランド紹介から、DAY41の制作の裏までお届けしよう。


もくじ


スイスのマイクロブランドCODE41とは
エッジの効いた美しさ「DAY41」コレクション
カラーバリエーションとストラップ
クリエイターエディション
実は女性向け腕時計として開発されていた?
まとめ


スイスのマイクロブランドCODE41とは



CODE41は2016年に高級腕時計デザイナーであるClaudio D'Amore氏によって設立されたスイスのマイクロブランドだ。

Tag HeuerやMontblancなど名だたるスイスブランドのもとで10年働いた経歴を持つ氏が生み出したブランドCODE41は、ハイクオリティーな腕時計を、腕時計コミュニティーと共に造り上げることを目指す。大手ブランドの高級時計は素晴らしいことは間違いないが、多くの場合その価格は仲介業者などを介すことにより高価になってしまう…

ここまで読んで「はいはい、どのマイクロブランドもそう言いますよね」と思われる方も少なくないだろう。数多くのマイクロブランドが「高品質を手頃な価格で」と謳う中、実際には出所の怪しいムーブメントを用い人件費が安い国で造らせ、元値とはかけ離れた値段で販売するところも少なからずある。その一方では有名時計ブランドでも、「スイス・メイド」を語り価格をつり上げながら、ほぼ全ての部品がアジア製であったりもする。

だがCODE41はそれらとは異なる。スイスのブランドでありながら「スイス・メイド」という表記にはこだわらず、それよりも製造の透明性を重視しているのだ。


時計部品や製造工程がどこで行われたかを隠すことなく示す「Total Transparancy on Origin」(仮訳:生産国の完全なる透明性)、略して「TTO」ラベルを自ら作り、製造元の透明性を示している。TTOラベルの透明性は製造元だけに留まらず、製造コスト、更には運営コストや販売業者へのマージンまでも隠すことなく示している。これは2016年の設立以降一貫して行われている。

もちろんその透明性だけでは魅力的な腕時計はできない。ユニークなデザインと技のある製造が合わさって初めて素晴らしい腕時計が完成するのだ。またコミュニティーと共に腕時計を造り上げていくという点やも特筆すべきことだ。


そんなCODE41の造る腕時計は実際に多くの人の共感を得ることができたようで、2016年にはKickstarterで54.3万スイスフラン(現行レートで約6133千万円)を集めてAnomalyコレクションのプロジェクトを成功させている(上写真が同コレクションからのモデル。現在はCODE41公式サイトから購入可能)。

(CODE41は手頃な価格で販売するために中国で製造しているモデルもあるが、「中国の製造社の中にはスイスの有名ブランドに製造しているところもある」としており、その技術を評価している。一般的に中国で製造というと安価で質の悪い製品というイメージが存在する中で、中国での製造に自信と誇りを持って語っているのは筆者個人としては現実が反映されていると思うと共に喜ばしいと思うころである。)

伝統的な流通手段を持たず、ネットを介して直接同社が顧客に販売する(これは他の多くのマイクロブランドも同じだが)他に、恒久的な時計販売店ではなくポップアップストアでの販売や、同社の腕時計を所有する人を介しての販売(この場合はコミッションを受けることができる。実物を見て購入できるという点で効果的な手段でもある)というのもユニークな点だろう。


エッジの効いた美しさ「DAY41」コレクション




そんなCODE41の最新コレクションがこちら、「DAY41」だ。

8ヶ月の時間をかけてコミュニティーからの投票や対話を介して造り上げられてきたこのコレクション。ケース径は37mmと40mmの2種類、厚みはどちらも10.5mmと控えめ。


小ぶりな37mmも、程よいサイズの40mmも用意されていることで、性別にかかわらず自分の手首に合わせたサイズを選択できる。特に37mm径は平均的な手首径が小さい日本人にもよく合うサイズだろう(ちなみに当ブログでの過去レビューの中ではLLARSENの女性向けモデルが37mm径、38mm径となれば男女両モデル共に複数レビューしている)。

当然ながら内蔵するのは利便性の代償にバッテリーを消費するクオーツ式ではなく、自分の動きで機械が動くメカニカルな自動巻き機械式ムーブメントだ。具体的には、スイスSTP社(Swiss Technology Productionの略)の造るスケルトンムーブメント、STP6-15。パワーリザーブ44時間、2万8800振動/h、26石、秒針ハック機能(時刻合わせ時に秒針が止まる機能)付きだ。ムーブメントは5姿勢でテストされ、日差は-0/+15秒。


風防はサファイアクリスタル製。ケースは316Lステンレススチール製で、トノー型にも似るが、ラグ部分がケースと一体化しているようなCODE41独特の形状。サイドから見るとケース中ほど下部部分がくぼんでおり、ラグが長く見えると同時に、ケースを薄く見せる効果を生んでいる。

またラグに関しては、もうひとつ面白い点として、ラグとストラップの間に挟まるようにして部品が入っている。ヘアライン仕上げのケース部~ラグと対称的にこの部品は艶出し仕上げで、面白い印象を造りだしている。

竜頭も特徴的だ。側面にはクルー・ド・パリ様の突起があり、天面は丸みを帯び「41」の刻印が入る。


ダイヤル要素も面白く、スケルトンムーブメントの醍醐味を活かし、テンプやゼンマイなどメカニカルな内部がたのしめる。文字盤は立体的な構造になっており、蓄光部と共に記されたインデックスがあるベースの上に、部分的にコート・ド・ジュネーブ仕上げがなされた部材がかぶさるようにして配されている。この部材には、ムーブメントのルビーの位置と対応するように開口部が設けられており、内部構造を一部隠すと共にその美しさも強調する役割となっている。9時方向から伸びる部材にはCODE41のロゴ刻印が入るほか、モデルによってはコート・ド・ジュネーブのなされていない部分にダイヤモンドが配される。

自分針針もケースと同じくCODE41のトレードマークともいえる、2016年モデルとも共通性があるもの。時分針は中抜きのあるオベリスク型をしており、先端側には蓄光部が。秒針は後方に中抜きのあるカウンターバランスがつく独特の形。


ケース裏はエキシビジョンバックとなっており、こちら側からもムーブメントの動きを楽しめる(ケース色とムーブメント色がマッチしているのも注目すべき点だ)。ローターはCODE41のロゴ刻印が入っている。裏の風防もサファイアクリスタル製となっているのも嬉しい。裏蓋は四か所で六角穴付ボルトで留められているのは面白いところだ。これは構造から判断するに、エキシビジョンバックの口径/光景を損なうことなく、裏蓋の肌に接する部分を最小化する手段でもあるのだろう。防水性(watertightness)は100mとのこと。

世界送料は無料で、通常販売価格は1245ユーロ(現行レートで約15万円)となっている。製品がまだ発送されていない段階であれば無料でキャンセル可能、未使用未開封であれば30日間返品可能、技術的な問題があれば2年間の保障がある。


カラーバリエーションとストラップ



40mmモデルには3色、37mmモデルには5色のカラーバリエーションが存在する。

すべてのストラップはクイックリリース式となっているほか、プッシュボタン式のフォールディングバックルがつくのもうれしいところ。通常のバックルと比べフォールディングバックルの方がストラップを痛めにくいだけでなく、着脱時に落としづらく、また常に同じ設定位置を保持できるため毎回調節しなくてよい。

メタルブレスレットも各色存在する。



上の動画では細かく各バリエーションが紹介されているので参考にすると良いだろう。


クリエイターエディション


今から3日以内にプレオーダーすると、ローンチ特別価格930ユーロ(約11万円)と大幅に安くDAY41を入手可能なほか、DAY41プロジェクトのクリエイターメンバーになることができる。また、その期間内にプレオーダーすることで手に入るDAY41は、X/999のシリアルナンバー入りのクリエイターエディションモデルとなる。


実は女性向け腕時計として開発されていた?




DAY41が今の形に至るまでには、特に女性コミュニティーメンバーからの声が大きく影響している。実は当初これは女性向けの腕時計となるはずだったのだ。しかし完成したのは性別に関わらず楽しむことのできる美しい腕時計だ。

CODE41の公開する動画で聴くことのできる「女性向けの腕時計の多くはクオーツであり、メカニカルムーブメントのものはとても高価なものしかない」との指摘は聴いて納得。確かに言われてみれば世界的に見ても「ユニセックス腕時計」としてわざわざ売られているものではない限り、女性向け腕時計は確かに可愛らしすぎたり、きらきらしすぎたり、「フェミニン」すぎるものが多い。これは必ずしもそれらが販売される国や文化の女性から見て、自分に合った理想的な腕時計とは限らない。

そう言われてもピンとこない男性読者もおられるかもしれないが、例えば「男性向け腕時計」が全てクオーツのダイバーズウォッチだったらどうだろうか?確かに自分は男であり、ダイバーズウォッチはマスキュリンではあるが、必ずしも自分が付けたいわけではなく、必ずしもそれだけを付けたいわけではない。そしてクオーツ以外の選択肢がないとなったら?否応なしに異性向けのモデルを買うしかない。


筆者の住む男女平等の国フィンランドであっても女性の腕時計ファンが付けているのは男性向けのメカニカル腕時計か、そうでなければ女性向けのクオーツ、もしくはクオーツが一般になるより以前のメカニカル腕時計だ。男女格差が低いこともあってフィンランドでは異性向けの腕時計を購入することを(日本と比較して)躊躇しない傾向はあるかもしれないが、そもそも腕時計が性別を問わず美しく感じるものであってはだめなのだろうか?

DAY41の見いだした美は丁度そのポイントに収まっている。


まとめ



CODE41はAnomaly-01、Anomaly-02、X41、そして今回のDAY41と、これまで発表してきたコレクション通じて独特の鋭い美観を構築してきている。DAY41では小ぶりな37mm径のケースを用意することにより、更に同ブランドの着用者を増やすこととなるだろう。

そこには男性向け、女性向けなどというどうでもいい分類は必要なく、ただ「美しいメカニカル腕時計」という選択肢がより幅広い着用者に開かれることを意味する。(この点早く日本国内を始めとする多くの有名ブランドに気付いて欲しい点だ。)


製造工程の透明性もこの腕時計の魅力だ。ムーブメント/デザイン/開発/組み立て/ロジスティックスはスイス。ケースとダイヤル、パッケージング、バックルは中国製、レザーストラップはイタリア製。このほか細かいコスト内訳も記されているが、長くなるのでDAY41予約ページの方でご覧戴きたい。

コミュニティーとのコミュニケーションも密にしており、プレオーダーページにはコミュニティーからのコメントやそれに対するCODE41の返信も見ることが出来る。このオープンさはCODE41の魅力であり、成功の秘訣であろう。(オープンさに関して言えば、同社の以前のモデルであるX41の時には、スイスのアトリエ訪問パッケージを予約したコミュニティーメンバー達がCODE41の時計制作の現場を見ることも可能であった。)



ここ1年は毎月YouTube動画を公開、ここ1ヶ月では毎週DAY41関連動画を公開しているのも予約購入者にとって安心感を生む要素となっている。例えば上はDAY41が組み上げられる様子を映した動画。

無論安価なメカニカル腕時計なら無数に存在する。しかし、CODE41の造るのは完全なる透明性を持った、コミュニティーメイドのスイス・クオリティー腕時計だ。伝統的なスイスの腕時計づくりに一石を投じるCODE41に共感する方には価値ある一本となることだろう。


Image courtesy of CODE41

Source: CODE41

(abcxyz)

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