緑に金がお洒落なカヴェコ・クラシック・スポーツ万年筆モデル


今回はお洒落で持ち運びやすい万年筆、ドイツのカヴェコ・スポーツシリーズから、緑に金のロゴが美しいモデルをレビュー。




もくじ

1883年生まれのドイツブランド
シンプルな開封の儀式
収納時コンパクト、展開時は書きやすいキャップシステム
素敵なペンクリップは別売りです
書けないんだけどどうすれば…?使い方説明
まとめ



1883年生まれのドイツブランド




カヴェコの公式ウェブサイトによれば、同社は1883年ドイツ、Heidelbergで木製のディップペン会社「Heidelberger Federhalterfabrik」として創業した。「Kaweco」という名称は同社の製品ブランド名として1889年には存在したようだ。現在の円の中に「KA」、「WE」、「CO」と書かれているロゴが登場するのは1930年のこと。第二次世界大戦中にはほぼ完全に製造が停止されるが、終戦間もない1945年10月30日には操業再開。

カヴェコ・スポーツは1911年に、収納時は長さ僅か10.5cmのコンパクトさ、書くときには13cmになるという利便性を持ったな万年筆として生まれたもの。当時は、淑女、士官、スポーツマンに向けてアピールされていた。

日本でカヴェコを販売するプリコ株式会社によれば、カヴェコは1976年に一度幕を閉じるている。しかしカヴェコ公式によれば1994年にh&m gutberlet gmbhが「KAWECO」の名称を取得、1935年のデザインを元にカヴェコ・スポーツを復活させた。なおプリコによれば現行のカヴェコ・クラシック・スポーツ(今回レビューしているもの)は1972年のミュンヘン・オリンピックの公式ペンとして販売されたものの復刻版とされるが、写真を見る限りは完全復刻ではなく、ぱっと見でも細部は異なる。

*ミュンヘン・オリンピックの公式ペンとして販売された当時の2本収納できてアミュレットも付くペンケースは復刻版が再販されている。




シンプルな開封の儀式



箱はペンにぴったりのサイズの紙箱。


こんなプラスチックの袋に入って出てきた!

なお、カヴェコ・クラシック・スポーツの中でもカリグラフィー用のニブ(ペン先部分)セットのものはかっこいいレトロ風缶ペンケース入り。




収納時コンパクト、展開時は書きやすいキャップシステム



ペンキャップの部分は、円柱が8角形になるようそぎ落とされたような形をしている。このお陰でペンが転がっていくこはない。収納時は実測長さ僅か10.6mmのコンパクトさ。

ペンキャップ側面にはホットスタンピング(hot foil stamping、薄い金属膜を熱転写する手法)で「Kaweco Sport」と記されている。


キャップトップも同じく金色。前述の三分割のロゴが立体的に表現されている。


本体の後ろ側は「made in germany」(メイド・イン・ジャーマニー)とドイツ製をアピール。


キャップはねじ込み式で、1.4回転ほど回すとキャップを外すことができる。


キャップは後ろ側に押し込んで固定(こちら側はねじ込まない)。すると13.2mmと書くのに丁度よい長さに。


ニブは金メッキが施されたスチール製。購入したのは「F」(細字)のニブ。


素敵なペンクリップは別売りです



なお今回は別売りのクリップも購入。ペンのキャップに取り付けて使う。


実売価格880円ほどで、本体価格と比べれば高い気もするが、カヴェコのロゴや「since 1883」、「GERMANY」などの刻印はきちんと入っている。


ペンキャップ自体にクリップ装着部分はないが、クリップがキャップと同じ8角形型をしており、これが締め付ける感じで装着される。


キャップに巻き付くクリップ部分がキャップ長さ方向に対して少し斜めになってしまっているのはクリップが押さえつける構造上仕方ないか。でもペンのスタイルにも合う素敵なクリップだ。

クリップがある分、スポーツの小ささが犠牲になるが、クリップの利便性も捨てがたい。そんなすぐに脱着できるのは嬉しいところ。



今回購入したのはゴールド色のものだが、シルバー、ブロンズ、ブラックも存在するのでペンの色に合わせて好みのものを選ぶと良いだろう。


書けないんだけどどうすれば…?使い方説明


説明書もなにも付いていないので、買ってそうそう書けなくて困られた方もおられるかもしれない。これはインクが漏れたりするのを防ぐために、インクの入ったカートリッジがまだ装着されていないからだ。


カートリッジは本体内部に収納されている。本体のペン先近いくびれている部分と、本体の他の部分を回すとこのように分割できる。


ペン先側の内側はこのようになっている。


カートリッジは、片側が平べったく、もう片側はこの写真のようになっている。こちら側を先ほどのペン先内側にしっかり押し込む。数分待って紙に書いてみればインクが出てくることだろう。



一応カヴェコの公式YouTubeチャンネルで、カートリッジの付け方と、クリップの付け方が紹介されているのでその動画も張っておこう。

カートリッジはブルーブラックが一つ入ってきたが、もっと欲しい方は6カートリッジセットや様々な色のセットなども売りだされている。



自分の好きなインクを使いたい場合や、使い捨てカートリッジはもったいないという方は、KAWECO カヴェコ プレート式コンバーター (スポーツ用)やカヴェコ ミニコンバーター2を使うのもよいだろう。



コンバーターは、このようなボトル入りの万年筆用インクを汲み上げて使うもの。



そもそも最初から付いてたカートリッジを使い切ってからこのような注射器式の道具でカートリッジに入れるのもありだ。この方が汚れが少ないからとコンバーターを使う際にもこれを使う人も居るよう。




まとめ



万年筆独特の滑るように滑らかなインクの出は、ボールペン慣れした人には新鮮だろう。確かにボールペンのようにペン先が全ての角度から書くことはできないが、筆圧をかけなくてもスラスラ書ける。


プラスチックさはあれども品格ある緑と金色の組み合わせもよい。そして携帯性の高さもこのカヴェコ・クラシック・スポーツ万年筆モデルの魅力だろう。



また、色に関しては多種多様なモデルがあるのも楽しいところ。ボディーがプラスチックのモデルであれば価格も高過ぎはしないし、複数本購入してインク色に合わせて使い分けるのも良いだろう。



また、もっと高級感が欲しい方には、真鍮製やアルミニウム製ボディーのカヴェコ・スポーツも用意されている。



こんなに色々バリエーションがあると集め甲斐があるそうだが…コレクター癖があるので沼にはまらないように注意しないと。


Source: Kaweco, プリコ株式会社

(abcxyz)

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