月額79ドルでスイス製腕時計のデザインに携わると共にいち早く手に入れることのできるサービス、DWISSがローンチ


アフィリエイト記事

スイスの腕時計ブランド、DWISSが本日10月1日より新たな月額制の試みを開始する。その名も「The World's First Watch Design Club」

会費を毎月79ドル支払い参加するこのクラブ、「世界初の腕時計デザインクラブ」という名称通り腕時計のデザインに携わることができるのも一つの売りではあるが、この単純明快な名称だけでは説明できない多々の特典が存在する。果たしてそれはどのようなものだろうか?



DWISS



話を進める前に軽くDWISSの説明を。

DWISSは腕時計デザイナーであるRafael Simoes Miranda氏が2011年に立ち上げたブランド。社名は「Design Watch Independent Switzerland」の略から来ている。彼のデザインスタジオはBulovaやBertolucci、CYMAなどをクライアントに持ち、デザイナーとしてはRed Dot Designなどの受賞歴もある。今までのところMiranda氏は、DWISSでIDA Design Awardsをはじめ6つもの国際的なデザイン賞を受賞している(しかもそのうちEuropean Product Design Awardは2017年から三年連続での受賞だ)。

当ブログではDWISSのRS1 AUTOMATICのレビューを行っており、DWISSの歴史とそのアイコニックな腕時計について記しているのでそちらも併せてお読みいただければうれしい。


腕時計デザインクラブ




腕時計のデザインにとどまらない数々の要素、まずは簡潔に要点を記そう。

・クラブ会員の投票により腕時計のデザインが完成する。

・12ヶ月で腕時計が完成、会員達がデザインした腕時計の会員限定バージョンが手元に届く。

・腕時計は世界の名だたるデザインコンペティションに出され、会員らはデザインチームという扱いに(なので会員はデザイン賞を実際に受賞できる可能性がある)

・会費は月額79ドル、全12ヶ月で会期終了。(計948ドル)

・完成する腕時計の一般販売価格は1390ドルなので、会員は差額の442ドルお得に手に入れることが可能。

・さらに会員が新規会員を紹介すると、新規会員一人につき1ヶ月分会費が無料になる。(なのでもし11人を紹介したとすればあなたが12ヶ月間で支払う金額はわずかに79ドル)

・DWISS製品の会員割引特典。

・毎月会員間で抽選が行われ、DWISSの腕時計が会員にプレゼントされる。

箇条書きしたこれらのポイントからは、これが「腕時計デザインクラブ」ではあるものの、デザインした新作スイス製腕時計を安価に手に入れる以上の特典があることがおわかりになるだろう。


デザインプロセス




これからメンバーと共に腕時計を作っていこうというこの企画だが、すでに基本仕様は公開されている。使用ムーブメントはスイス製、ETA 2824-2。風防はサファイアクリスタル製で、ケースは316Lステンレススチール製。防水性能は少なくとも100m。

クラブは10月にローンチするのだが、デザインのためのプロセス自体はすでに始まっており、ケース部のデザイン案が4つ提示されている(すでに投票じみたことができるようになっているが、それはあくまでも例として示されているだけであり、実際の投票は10月に入ってから、そしてもちろんメンバーのみが投票可能だ)。提示されているデザイン案は、これまでのDWISSのデザインの流れをくんだものから、これまでのDWISSに見られなかったスタイルのものまで様々だ。ケース案の詳細は3DやARを使っても確認できる。

10月・11月にはメンバー投票が行われ、これらの案の中からケースの大まかなスタイルが決定される。その後12月にケースのサイズや仕上げ、アップグレードなどがメンバーの提案に基づいて決定。

2020年1月には文字盤デザインの投票。2月にはストラップ、クラスプ/バックルなどデザインの細部が調整され、3月にはデザインの最終化とカラーバリエーションの決定。4月にコレクションのファイナライズ。5月にはプロトタイプが提示され、6月から9月にかけては部品の製造とその工程のモニタリングに費やされる。

10月にはついに時計組み上げ、そして11月にはクラブメンバーへの発送。

作られる腕時計のデザインに関して心配される方もおられるかもしれない。だがDWISSの創設者であり腕時計デザイナーであるRafael Simoes Miranda氏は先にも述べたようにこれまでに多数のデザイン賞を受賞している。また、完成後は国際的なデザインコンペティションにも出す予定となっており、先にも述べたようにその際にはメンバーがデザインチームという扱いで提出されるため、受賞の際にはメンバー共に受賞できるのだ。

でも、デザインはメンバーによる多数決投票で決まるわけだし、もし完成したデザインが自分の気に入るものでなかったら・・・。その場合には同等の販売価格の他のDWISS腕時計を代わりに手に入れることが可能だ。


その他諸々



もしも途中でキャンセルしたくなったらいつでも可能だ。その際にそれまで支払ってきた金額を返金することはできないが、支払い済み金額はDWISSストアで使用可能なクレジットに変換される。DWISSは腕時計であれば手頃な390ドル程度のものから1万4900ドルほどの高級モデルまで販売しているし、腕時計用アクセサリとしてストラップ類も(多くはDWISS専用モデルだが、他社の腕時計にも着用可能な45mmや40mmのストラップも)あるのでもし途中でやめたとしてもいろいろ救済案はあるといえるだろう。

また、もしもやむ終えない事情でスケジュールに遅れが生じた場合にも返金には応じないものの、待てないのであればやはり支払った金額と同等の価値の製品をDWISSストアから入手可能とのこと。(ただし、何らかの事情でDWISS自身がこのクラブをキャンセルすることになった場合は支払い済み金額全額が返金される。詳細はクラブのTerms and Conditionsをお読みあれ。)

参加メンバーは10月には200人限定で受け入れられる。もしかしたらその後に受け入れ枠が拡大される可能性もあるそうだが、枠が拡大されない可能性もあるとのこと。どちらにせよ4桁台の膨大なメンバー数に拡大するようなことはないので、そのため毎月腕時計がもらえる抽選も、デザインされる腕時計のメンバー特別版限定数も法外な数にはならないはずだ。

完成する腕時計の一般販売価格は1390ドルとなることは先にも述べたが、メンバー外の人がこの腕時計を購入したい場合、手に入れることができるのは全メンバーに腕時計が届いて以降。今のところMiranda氏は一般販売は少なくとも2021年1月以降になるだろうとしている。


顧客と共にデザインを



実はDWISS創設者のMiranda氏が語ってくれたところによると、これまでDWISSの顧客から度々デザインに関するアイデアや要望を受けたことがあったそう。とは言え一人の顧客のために新規に製造を開始するのはさすがにできない。そんな中で顧客のデザインの要望を直接的にくみ取り、製品に生かす手段として生み出されたのがこのクラブというわけで。

DWISSの新作を月賦で予約購入することに似ていると捉えることもできるだろうし、ある意味ではクラウドファンディング的にDWISSの新作を支援する形にも見えるが、実際にはDWISSの新作を共に形作るという点で月賦ともクラウドファンディングとも異なる。

12ヶ月という比較的長い待ち時間があるのもまた事実ではあるが(クラウドファンディング的に考えれば順当な期間とも言えるが)、この期間もメンバー達の興味を失わせないように毎月の抽選があるのは好ましい。

なによりも、2011年から続く腕時計ブランドの「スイスメイドの腕時計」のデザイン課程に自ら関わることのできると言う、時計好きなら見逃すことのできないまたとない機会だ。

それに、もしすでにDWISSの腕時計とそのスタイルが以前より気に入っていた、気になっていた、と言う方にとっては特に嬉しいクラブ特典となっている。ただし、10月の時点では全世界から会員数200名、以降も会員数最大は500名という制限があるので、興味のある方は(毎月少額払いは嬉しいけれども)お財布や家計とご相談の上でお早めにご決断されると良いだろう。

登録されたい方はこちらのリンクからどうぞ


Image courtesy of DWISS

Source: DWISS

(abcxyz)

コメント