あの「フランス x バイク x 腕時計」の新作がやってくる!3月21日キャンペーン開始、Carzo & Lieutierの新モデル「TURINI」をご紹介


Sponsored by Carzo & Lieutier

フランスのカスタムオートバイ制作者たちが立ち上げた腕時計ブランドCarzo & Lieutier。今年初めに当ブログでは同社の「Flatcase」をレビューさせて戴いたことも記憶に新しい。

今回はそんなCarzo & Lieutierが3月21日にKickstarterキャンペーンを開始予定する新作腕時計「TURINI」をご紹介しよう。



Carzo & Lieutier



自らのカスタマイズオートバイブランド「21 Grammes Motorcycles」を持つデザインも製造も何でもござれなPhilippe Carzo氏と、ファッションブランド「Smokey Joe」を持つ起業家のGuillaume Lieutier氏。この二人によって生み出されたブランドが、Carzo & Lieutierだ。

美観と品質を備えながら、モーターサイクルの部品を思い起こさせる腕時計をデザインし、造り上げることを目指す。その元となるのはCarzo & Lieutierが持つエレガンスの概念だ。「フランスの風を帯び、独特でありながらタイムレス、父親から息子へと受け継がれる規律と価値。心を反映するオブジェクトであり、スタイルとモーターサイクルを変える自由と不屈の男ですらも、自らの腕時計には忠実で変えることがない」、そんな浪漫を持ったブランドなのだ。

また、Carzo & Lieutierの作る腕時計は全てフランスで組み立てられているということも特筆すべきだろう。


TURINI




Kickstarterキャンペーンで提供される新モデルの名は「TURINI」。フランスはアルプ=マリティーム県に位置し、世界ラリー選手権の「ラリー・モンテカルロ」などが行われることでも知られる「コル・ド・チュリーニ」(Col de Turini)。アルプス山脈の標高1607mに位置するこの峠は、狭い道にヘアピンカーブが多く、Carzo & Lieutierの新作腕時計はヨーロッパのバイカー達の聖地ともなっているこの場所から名付けられている。


ケース



TURINIのケース部は同社のこれまでのコレクションと同じく、サークリップをモチーフとした形状を継承している。Carzo & Lieutierを代表するサークリップ状ケースだが、細かな形状は若干これまでのものと変わっており、より丸みを帯びると共に、ケース径が41mmであったSt. LuxeuilやFlatcaseと異なり、径は38mm(竜頭含めると39.5mm)と僅かに小ぶりになっている。

風防はフラットなサファイアクリスタル製だ。


サークリップの開口部についた二つの穴を持つ突起部を竜頭ガードとして、その間に納められた竜頭形状はオートバイの変速機をモチーフに、ギア状に歯が付いたものとなっている。頭頂部分には六角穴の窪みも。


316Lステンレススチール製ケースの左側にある突出部にはギョーシェ彫り(guillochage)が施されている。腕時計に「ギョーシェ彫り」と言えば、文字盤やムーブメント部に施される細やかな模様ものを連想する人が多いだろうが、これの意味するところは機械彫刻による交差する線による模様であり、このような力強い機械彫りも言葉的に正しいものである。Carzo & Lieutierはこの力強いローレット状のギョーシェ彫りをブランドの「メカニカルDNA」と呼んでいる。

時計裏面は六角穴ヘッドのネジを彷彿とさせるもの。残念ながら写真はないが、St. LuxeuilやFlatcaseと共通とのことなので、Flatcaseのレビューをご覧戴くとどのようなものかおわかり戴けるだろう。防水性能は5ATM。

ラグはSt. LuxeuilやFlatcaseでは腕の曲線に合わせた傾斜があったが、TURINIでは径が小さいこともあってかラグはケースからそのまま突き出す形状となっている。腕の大きな人にとっては、これまでのモデルでラグ傾斜のせいで上手くフィットしなかったという人にはありがたい変更かもしれない。


文字盤





文字盤はサンレイ仕上げ。

六角穴付きネジの要素は、文字盤12時に配されたネジ頭にも見て取れる。この印はFlatcaseではプリントであったが、TURINIでは立体的なものとなっている。インデックス的な要素としてはこれと同じ色合いの立体が3時の日付窓、そして6時、9時位置にも立体インデックスがある。

インデックスとしては上記の立体的な要素に加え、中心から伸びた放射線状の線も存在する。これは1時、2時、4時、5時、7時、8時、10時、11時を示す要素ともなっている。この放射線状要素は文字盤を飛び出てベゼル部分にも刻まれているのも面白い特徴である。

文字盤外周が立体的になっているのもCarzo & Lieutierの腕時計の特徴だ。通常このような文字盤外周に配されるダイヤルリングは外から内にかけて下がるように傾斜しているが、Carzo & Lieutierの腕時計ではダイヤルリングは内周の方が外周よりも高くなった形をしている。TURINIではベゼル部の傾斜が風防内部で繰り返されるようなリズムを生み出している。

時針分針も立体インデックスと同色となっており、形状は中抜きのペンシル型。時分針の根元部分に控えめなエレガンスと共に存在感をアピールのは秒ディスク。ディスクに付いた小さな赤いドットが秒の動きを示している。



バリエーション




TURINIコレクションではクオーツモデル3種と自動巻き機械式モデル1種が用意されている。クオーツモデルはムーブメントにRonda 515を採用し、自動巻きモデルではMiyota 9015が採用されている。


こちらは機械式モデル「DUST」。文字盤の各要素はゴールドだ。


焦げ茶色の文字盤にシルバーに近い針とインデックス要素が印象的な「Brown Sugar」。


Carzo & Lieutierの二人も着用する「青い作業着」を意味する「Blue Workwear」。


日本語で言えば「青信号」に当たる発進サイン、「Green Light」。

どれも魅力的な色組み合わせだ。モデルにより異なる色のストラップはカーフレザーで、60年代から70年代をイメージした見た目とのこと。どうやらリザード型押しとなっているようだ。

自動巻きモデルとクオーツモデルの違いとしては以下のものがある。

・クオーツには6時位置にCarzo & Lieutierのロゴであるフランス国旗のトリコロール色の稲妻
・自動巻きモデルでは6時位置に「Parashock / 4Hz / 24Rubis」とムーブメントの機能表記
・自動巻きモデルではダイヤルリングに「Automatic」表記



まとめ



自動車と腕時計のコラボレーションは数あれど、オートバイと腕時計とのマッチングはなかなか見られない。カラーは違うもののほぼ同一の見た目でクオーツと自動巻き機械式とを選ぶことができるのも嬉しいところ。

理想とするエレガンスを目指し、伝統と独自性を兼ね備えた腕時計を自らデザインし造り上げるCarzo & Lieutier。そんな彼らが世に送り出すTURINIは、オートバイ好きで時計好きな人にも、工具好きな人にとっても気になるデザインだし、腕時計としてもそんじょそこらのものとはひと味違う個性的な見た目となっている。

フランス時間3月21日午後2時にスタート予定のTURINIのKickstarterキャンペーンを楽しみにしていよう。


Image courtesy of Carzo & Lieutier

Source: Carzo & Lieutier

(abcxyz)

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