充電のための儀式が素早く簡単で楽しくなる!マグネット式充電ケーブルVOLTAからOriginalとXLを比較レビュー


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マグネット式充電ケーブルを作るオーストラリアのVOLTA。Indiegogoでは3度にわたり大きな成功を集め、つい最近Makuakeで目標の300%の資金を集め終了させている。

私はクラウドファンディングキャンペーンでこれまで複数のマグネット式充電ケーブルに出資したことがあるが、その度に涙を見たバッカーの一人だ。MACNETOやGECKOなどといったキャンペーンは成功しているが商品は出資者に送られてはいない。そんな中にあってVOLTAはきちんとキャンペーンを完了させ、出資者に届けている優良キャンペーン。キャンペーンの度重なる成功もうなずける。

さて今回はそんな豪VOLTA社がMakuakeキャンペーンのリワードとしても提供していたVOLTA OriginalとVOLTA XLをレビューさせていただく。



VOLTA OriginalとVOLTA XLそれぞれの特徴


まずは間違いの無いようにVOLTA OriginalとVOLTA XLそれぞれの特徴を明確にさせておこう。



「VOLTA Original」


3種のチップ対応の汎用モデル。いろんな世代/ブランドのデバイスを持つ人やファミリー向け。

・ケーブルの片側は通常のUSB(USB A)で、片側がマグネット式スロット
・マグネット式のケーブル先端(チップ)はMicro USB、USB C、Lightningの3種類
・電流容量2.4A
・ケーブルが電源に接続されているとマグネットスロット側のLEDが点灯
・Quick Charge 2.0 & 3.0、Rapid Charge、Fast Charge対応

(詳しい対応確認済みデバイス表は公式サイトのOverview部分に記してある。表に記してはないがSamsungはS8まで一応対応しているという。)



「VOLTA XL」


USB Cで統一したい人や、MagSafeが恋しいマカーに。

・ケーブルの片側はUSB Cで、片側がマグネット式スロット
・マグネット式のチップはUSB Cのみ
・デバイスが充電される際にのみマグネットスロット側のLEDが点灯
・電流容量4.3A
・Quick Charge 2.0、3.0、4.0、Fast Charge対応
・OTG対応

(詳しい対応確認済みデバイス表は公式サイトのOverview部分に記してある。)




なお、チップはVOLTA Original、VOLTA XL、そして最新モデルであるVOLTA 2.0では、どれも別々のものとなっており、互換性は無いので注意されたし。


共通項


さて、そんなVOLTA ClassicとVOLTA XLの共通する点も挙げておこう:

・リバーシブル接続(表裏方向関係なくケーブルがマグネットで引っ付く)
・ケーブルが引っ張られたらマグネットが外れる(ケーブルに引きずられデバイスが落ちる心配が少ない)
・Qualcomm 2.0、3.0、Fast Charge
・18金プレーティングが施された銅製端子
・N52ネオジウムマグネット
・通常の充電ケーブルより10倍強い強度ミリタリーグレードナイロン
・ケーブル表面の編み込みで絡まりづらい
・無期限保証(日本の代理店などから購入した場合はこの限りでは無い可能性がある)

なおVOLTAのチップをデバイスにとりつけた状態で、デバイスの防水性能がどうなるのか気になる方もおられるだろうが、VOLTA公式サイトFAQではこのような回答がなされている。


我々はデバイスを30分間水につけることによりこれを検証しています。デバイスにチップがついたまま水から取り出した後も機能しました。通常とは異なる状況では水がチップの中に残り腐食する可能性もありますが、これはデバイスの防水/耐水性能に影響を与えるはずではありません。しかしながら、VOLTAチップがダメージを受けないようにするため、デバイスを自ら取り出した後、チャージする前にはチップが乾いた状態になるよう気をつけてください。


こちらはVOLTA社のケーブルとチップのセットを購入したときに付いてくるマカロン風のケースの写真。追加ケーブルだけの購入やチップのみの購入では付いてこないのでご注意を。一応赤いのがVOLTA XLが入っていたもので、黒いのがVOLTA Originalが入っていたものだが、購入時にケース色は選択できないので届いてからのお楽しみと言うことになる。黒い方にはテクスチャーも付いている。両方とも赤と黒のツートンカラーで可愛い。写真右は開けたところ。チップやチップ外しなどの小物がばらけないようにポケットも付いている。


ケースには黄色いチップ外しとベルクロ結束バンドも付いてくる。

デバイスによっては、ケーブルを外す際にチップが抜けることもあるかもしれない。これはチップの問題ではなく、デバイス側の端子接続口が度重なるケーブルの抜き差しで弱まっているため生じること。私の所有するiPhone 5(発売はもうかれこれ7年前のスマホだ)ではケーブルをまっすぐ引き外すとLightningチップもともに抜けてしまう。試しに同じLightningチップを、初代iPhone SE(2016年発売だが、購入は昨年)に挿して試したところケーブルは抜けてもチップは外れなかった。


なお、このチップ抜け現象は、ケーブルを横向き/斜め向きに外すことで防ぐことができる。


軍用レベルに強いナイロンが美しく編み込まれているお陰で強度が強く、絡まりづらい。


また、ケーブルのチップスロット側にも磁石が入っているので、使用していないときにこういう風に磁石で貼り付けておくとケーブルが落ちないので便利だ。


このようにケーブル部は表裏関係なく取り付けることができる。


ケーブルの両端は鋭角に曲がらないように複数の蛇腹が存在する。

それでは以下で、VOLTA OriginalとVOLTA XLをより詳しく見ていこう。


VOLTA Original



VOLTA Originalは、MacBookなどの供給電量が大きなデバイスこそ充電できないが、汎用性の面で優れたデバイスだ。


なによりも、Micro USB、USB C、Lightningという現代のコネクタ三種の神器を取っ替えて使える利便性を備えるのがポイント。(なおN52ネオジウムマグネットはかなり強力で、この写真より少しでもチップ同士を近づけると互いに引っ付いてしまう)。USB C版はケーブルに引っ付く側がMicro USBとLightningと比べて分厚くなっている。


そして、ケーブルスロット側とは反対側の先は今も大いに活用されるUSB A。


チップが入り込むケーブルのスロット側、そしてチップの外に突き出る側はこうなっている。


LightningとMicro USBではそのままチップをスロットに入れるとここまで入る。


充電しようとしてデバイスにケーブルを差し込んだのに、気付いてみればケーブルが電源元にささっていなくて充電できていなかった…なんていうことが起こらないよう、チップのささるスロット側にはLEDが付いており、通電していれば光る。特に長いケーブルを使用して、ケーブルの根元が見えない位置に電源部がある状況などでは便利だし、更にそのような環境下でオンオフができるタイプの電源部を使用する人にとってはこのLEDはありがたいはず。


LightningチップをiPhone 5に挿すとこんな感じ。


ケースにもよるだろうが、私の使用しているケースではケースを取り付けた状態でも使用できた。


MicroUSBではこんな感じ。こちらも丁度よく収まっている。


ただUSB CだとBlackberry KeyOneに取り付けた際には少し長めにチップが飛び出る。もしかしたらこれはケースをした状態で使用することも考えられているからかもしれないが、後に違う理由を思いついたのでそれについては後述しよう。


GPD Pocketでもはみ出る感。


Surface Goに取り付けた場合には、前面から見ると端子の中に入る側は綺麗に収まっている(デバイス側面がカーブしているためでもあるが)。


また、ケーブルを取り付ければLightningチップもMicro USBチップもケーブルスロット側にほぼ完全にチップの銀色部分が隠れるが、USB C版はそうではない。


当初何故だろうと不思議に思っていたが、USB C版のチップはVOLTA OriginalもVOLTA XLも形状は違えど縦方向の高さが同じであることを考えると、これ以上短くすることができないというUSB C規格における制約があるのではないだろうか。もしかしたらBlackberry KeyOneやGPD Pocketのようにチップのデバイス接続側に遊びがある事に関してはデバイス側の設計によるものかもしれない。

VOLTA Originalのケーブル長は2m、1m、0.5m、0.25mから、ケーブル色は黒、赤、シルバーから選択可能。


VOLTA XL



VOLTA XLの一つのポイントは、USB C - USB C接続であること。USB Cポートを持つ新MacBookには残念ながらこれまで付いていた磁石式充電部MagSafeがなくなってしまった。これを補完するのがVOLTA XLのポイントのひとつだ。

そのため当然ながらMacBookの充電に十分な電流容量を持っており、MacBook Proも充電可能。加えてMagSafeのようにケーブルに引っかかってしまってもパソコンが机から落ちること無く、磁石で繋がったケーブル先部分のみが外れるのだ。


充電中にケーブル先LEDが点灯するのもMagSafeと共通している。(間違いのないように印すが、VOLTA Originalではケーブルに通電しているときにLEDが点灯し、VOLTA XLではケーブルがデバイスに繋がった状態で充電しているときのみにLEDが光る。)


これは、USB Cを使用するApple以外のマシンでMagSafeを使用するという夢を叶えることのできるデバイスでもある。例えばSurface Goでもこの通り。まあSurface Go付属の専用チャージャーもマグネット式で充電時にLEDも点灯するが、持ち運んで仕事するときの電源として考えればUSB Cの汎用性を備えたマグネット+LEDケーブルの方が便利だろう。

チップはUSB Cのみしか存在しないが、チャージャーも含めてUSB Cで機器を統一している人にはうってつけだろう。


ケーブルスロットとは反対側のケーブル先ももちろんUSB C。USB Cで充電するデバイスなどは最近特に充電器側にある給電用USBポートもUSB Cであるものも多くなってきているのでそのようなデバイスに囲まれた環境にある人は特にUSB C-USB CケーブルであるVOLTA XLの恩恵を受けることができるだろう。


チップ先はVOLTA Originalと比較して、出っ張り先に白い部品が出ているが、全体としてみるとデバイスから出っ張る部分のシルエットが小さめになっている。また、ケーブルを取り付けるときにマグネットの力でより上手い具合にチップのお尻がケーブルスロット内に入り込むようになっている。


しかしやはりBlackberry KeyOneでは出っ張る。


GPD Pocketでもやはり隙間に引っかかりそうな感じで飛び出す。


Nintendo Switchではデバイス幅が広い為もあってか違和感はそれほどないかも。

VOLTA XLではケーブル長は1.8m、1m、0.5mから、ケーブル色は赤と黒から選択可能。


まとめ



現代生活に毎日か欠かすことができない充電。LightningやUSB CなどではMicro USBとは異なり接続時に上下が関係なく挿せることで利便性が良くなったとは言え、手元を見ずにデバイスのポートにケーブルを挿すのは難しく、手間や時間が掛かる。特に暗い中ではなおさらだろう。

VOLTAの作るマグネット式充電ケーブルは、このような問題を解決することのできるデバイスだ。充電のためにケーブルを取り付ける作業が手軽でスピーディーになるのは、楽しい。もちろんケーブル取り付けにこれまで2、3秒かかっていたのが1秒に節約される位のものではあるが、それも長い目で見れば人生の無駄な時間を大幅に減らすことにつながる。

もちろん、類似するマグネット式充電ケーブルは既に多数市場に出回っている。しかしそれでもこのVOLTAが生き残ってきたのは、複数回のクラウドファンディングを通じて出資者に製品を届けることでその信頼性を人々に証明してきたことにあるだろうし、無期限保証という自信の裏に存在する品質の高さにあるだろう。

ケーブル両端がマグネットであればより多様な使い方ができるとも思うが、これは片側のみマグネットとすることで、電源接続部がふとした拍子に外れないようにするという選択なのだろう。また、流石にMiniUSB版チップは出ることは無いだろうが、あったらそれはそれで便利だろうなとも思う。

流しそうめんのようにデスク脇から流れ出るケーブルの数々をVOLTA一本だけで統一することは難しい。しかし別々の端子を持つ複数のデバイスを充電する必要がある(が必ずしも同時に全てを充電必要が無い)という人にはケーブルの数を減らす助けにもなるだろう。加えて沢山のケーブルを使用しないといけない人にとっては、ケーブル色を複数色から選べるのはプラスポイントだ。

個人的には、新旧複数のデバイスを多数使う環境にあるので、三種のチップを使い分けることができるVOLTA Originalが最も重宝している。仕事環境だけで無く出先や家でも同様にこの便利さを味わうためには長さの違うケーブル部分も複数本持っていたいところだ。


Source: Volta Charger, Makuake

(abcxyz)

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