昨年ベータテスターとして使い倒していた音声メモ/自動文字起こしガジェットSenstone。Kickstarterキャンペーンと共にGreen Fundingでのキャンペーンも成功のうちに終ったが、ベータテスト終了後、正式版アプリの公開=サービスが始まるまでには少し間があった。
正式版のSenstoneデバイスは既に昨年12月末に手元に届いていたが、出資者達は正式版アプリが公開されるまで使用することができず、クラウドファンディングプラットフォームでも「やはり詐欺だったんじゃないか」と疑る声が出ていたのも事実だ。
しかし本日遂にiOSとAndroidアプリが正式公開された(これまで時間が掛かっていた要因の一つは両アプリストアの審査も一因のようだ)。これで晴れてSenstoneが使用できるようになったわけだ。
今回のミニレビューでは主に製品版デバイスとアプリと、ベータテスト版デバイスとアプリとの違いについて記す。これがどれだけ便利なデバイスかに関してや、使い勝手に関して知りたい場合は以前の記事「音声メモ+自動文字起こしガジェットSenstoneはホントに使いものになる?…ベータテストレビュー」を読んで戴きたい。
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まずは正式版デバイス。写真の銀色のはベータテスト版で、黒の方が正式版だ。なお、色はベータでは選べなかったから銀になっているだけで、正式版だから黒色というわけではない。ぱっと見は大きく変わらないが、ロゴの位置、マイクの位置と穴、ボタン形状など細かい差異がある。
充電用のクレードルは、ベータ版のものよりも磁石が強力になったのか、細かい形状の改善からか「座り」が良くなり、よりしっかりとデバイスが固定されるようになった。
あと、付属のネックストラップ(?)も改善された。ベータのものは留め口が差し込むだけで、知らぬ間にするりと留め口が抜けてしまい、Senstoneの中の人もそれで落としてしまったというものだった(私は幸いにも落としたことは無かったが)。製品版では留め口は差し込んで捻ることでロックされるようになったので安心。
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アプリはベータ版のものと大きく異なる。まずは見た目がよりシンプルになったこと。ベータ版に存在した「Sort」、「Tags」、「Mood」などは無くなっている。また検索機能も現段階では無い。ハッシュタグは機能しており、認識されるとメモの上に表示される。ただしそうして表示されるハッシュタグをタップしても特に同ハッシュタグのメモが一覧表示されるというわけでは無い。位置情報機能も機能しており、メモを開き画面下の地名をタップするとマップ上に録音地が示される。
日本語の認識ももちろん可能。初期設定では言語が英語になっているので、左上のメニューアイコンをタップし、自分のアカウント名をタップすることで言語設定を変更できる。
ベータでは録音の長さは1分までであったが、今回は3分まで(もしくは自らボタンを押して録音を止めるまで)の連続録音が可能。文字起こしの質はこれまでとそう変わりなく、自らの名前であるはずの「Senstone」(録音で私は「センストーン」と発音している)が「センストン」であったり「ストン」であったりと、多分辞書に登録されていない単語などは認識されづらいのも同様。
もちろん録音されている音声も再生可能だ。データはクラウドサーバーに保存される。今回ベータ版と同じアカウントを使って居るのだが、ベータ版を試したiPhoneベータアプリに保存されていたデータもちゃんと表示され、聞くことができて、当たり前のことだけどちょっと感動。
なお、現状でも文字起こしされた状態のメモは各種アプリを通じてシェアすることが可能。音声自体のシェアは今のところできないよう。
ようやく正式版アプリは出てきたものの、それを使用して出来ることはまだまだベータ版に及ばないのが現状。早いところメモの修正や検索機能など、ベータ版でできていたことを実装して欲しいと言うのが正直な感想だが、ようやくAndroidでもSenstoneが使えるようになったのは実に喜ばしいことだ。肝となる自動文字起こし機能は既に機能しているのでこれからガンガンメモ取りに使っていこうと思う。
(abcxyz)
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