腕でストーリーを語れ。スウェーデンRACONTEURからヘミングウェイにインスパイアされた洗練された腕時計


Sponsored by Raconteur Watches

今回ご紹介するのは、スウェーデンの腕時計ブランドRaconteur Watchesのファーストコレクション「Hemingway Automatic」だ。

現在Kickstarterでキャンペーン中のこの腕時計。アメリカの小説家、アーネスト・ヘミングウェイにインスパイアされた、過ぎ去りし1920年代を感じさせるヴィンテージさと共にシンプルさの中に斬新性と実用美を見いだす北欧デザインが融合した腕時計となっている。



RACONTEUR




スウェーデンはストックホルムに拠点を置くRaconteur Watches。創設したのはデザインも担当するSimon Heinsだ。

このブランドの最初のコレクションでオマージュを捧げられているのは、『日はまた昇る』、『武器よさらば』、『老人と海』などの作品で知られるアーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)だ。1920から50年代にその著作の多くを執筆したヘミングウェイだが、Raconteur Watchesはその中でも彼の初期の作品にブランドの求める要素を見いだした。それが1920年代だ。溢れんばかりのデカダンスと芸術性の探究で知られる「狂騒の20年代」、この時代を目の当たりにしたヘミングウェイの作品に現れる要素を腕時計へと落とし込んだのだ。


Hemingway Automatic



こうしてデザインされたHemingway Automaticは、美しい完全カスタムメイドの316Lステンレススチール製の筐体にそのストーリーを秘めている。


ケースは40mm幅で、3つの部品から成る。ラグは一見ワイヤーラグのような優雅で華奢な曲線を見せるが、実は通常のピン式ストラップが取り付けられるようになっている。これは好みのストラップを持つ人や、ケースとストラップとの色合わせを楽しみにする人にとっては大きな利点だ。


風防は傷に強いサファイアクリスタルがダブルドームで用いられている。シングルドームであれば片面のみが曲線を描くためにこれを通じて見える文字盤はレンズ状に拡大されるため、斜めから見ると歪みが生じるが、ダブルドームであれば歪みが生じないのだ。

ダブルドームサファイアクリスタルの向こうに見える文字盤には、シンプルな艶出し仕上げのバー状時インデックスと点で示された分インデックス、そしてその外周には5分刻みにアラビア数字で記された分/秒、線で示される分/秒インデックスに、5分の1秒刻みの目盛り。機械式時計のスイープセコンドだからこそ意味をなす目盛りだ。


時分針は中央で山折りになっているリーフ針で、厚さ0.1mm。シンプルな秒針も備わる3針に加え、舷窓を彷彿とさせる丸い縁取りのある日付窓も3時方向に付いている。文字盤面に用いられたフォントは20年代のアールデコをモチーフにしている。


ケースと文字盤の色の組み合わせによりグレイ&ローズゴールド、ホワイト&シルバー、ブラック&シルバーの3色が選べる。


ケース裏は6つのネジで留められており、最初に製造される300本はヘミングウェイの面影が刻印されている他、シリアルナンバーも彫り込まれている。なお最初の300本以降のものの裏面デザインはまだ未決定となっている。


使用ムーブメントは自動巻きのMiyota 821A。21,600 bph、21石、耐震装置パラショック(Parashock)を備える日本製のワークホースムーブメントだ。なお、このパラショックは1956年に発表され、当時はこの装置の優秀さを実証するために地上30m上空のヘリコプターから時計を落下する実演を日本各地で行っていた。


Miyota 821Aの精度は、普通の状態では日に-20~+40秒なのだが、Hemingway Automaticに搭載される同ムーブメントにはカリブレーションが施してあり、精度を一日+-10秒にまで改善させている。また、Miyotaが公表する821Aのムーブメント詳細(*pdf)ではパワーリザーブを42時間としているが、Raconteur Watchesの行ったテストによればパワーリザーブは45時間だったとのことだ。Miyotaはわざと少なめの数値を公表しているのかもしれないが、これは興味深いことだ。


ストラップも凝っている。大抵の時計ブランドはレザーストラップを提供するとすればカラーバリエーションはいくらかあったとしてもそれで終わり。だがRaconteur Watchesはレザーのテクスチャー違いで2種類のストラップ、そしてそれぞれにカラーバリエーションが提供されている。


一つはフルグレインレザーを利用した艶味のある「プルアップ」と呼ばれるもの。もうひとつはどこかしら大人びた洗練感を漂わせるスエードのレザーストラップだ。どちらも皮はイタリア産の子牛皮を利用しており、幅は20mm、クイックリリース式のストラップとなっている。


また、追加料金を払うアドオンとして提示されているレトロ感のあるレザー製の腕時計用ポーチも魅力的だ。


まとめ



Hemingway Automaticはヴィンテージ感と洗練されたシンプルさ、そしてその中に実用美と斬新製を秘めた腕時計だと言えよう。

ヘミングウェイ好きにプレゼントするにも良いだろうし、自ら腕に纏うことでそこからストーリーを紡ぎ出すこともできるだろう。時を刻む時計の機能としても、自動巻きムーブメントもカリブレーションにより精度を改善しているのは好ましいことだ。また、ファッションとしての腕時計として考えても、特にワイヤーラグ風の見た目ながらも通常のストラップが使える点は、ケースとストラップのスタイル合わせの自由を増やす点で素晴らしい。


Hemingway Automaticの予想小売価格は3495SEK(スウェーデン・クローナ、現在の日本円で約4万7000円)となる見込みだが、Kickstarterキャンペーン価格では2500SEK(3万1000円ほど)と安価に提供されている。

このキャンペーンは終了まで25日を残し、既に目標金額の130%を超す125万円以上を集めている。

Raconteur Watchesの今後の展開も気になる方は同社のFacebookページinstagramもフォローされると良いだろう。



Image courtesy of Raconteur Watches

Source: Raconteur Watches, Kickstarter, CITIZEN

(abcxyz)

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