シンプルさに秘めた着用者の個性を際立たせる美。腕時計のエレガンスを突き詰めたスウェーデンPedralのファッショナブルなコレクション


Sponsored by Pedral

クッション型ケースに丸みを帯びた四角の文字盤が組み入る印象的な形状。バランスのとれたケースと組み合わされる考え抜かれた色合い。着用者より目立つのではなく、着用者の個性を際立たせ、時を確認する機器であることも忘れない。しかしそのシンプル性の中からは所有欲をくすぐる美的エッセンスがにじみ出す。

このアイコニックな腕時計「Okapi」コレクションをデザインしたのはスウェーデンのブランドPedralだ。現在Kickstarterでキャンペーン中のこのファーストコレクション、その詳細を見ていこう。



Pedral




スウェーデンの首都ストックホルムに2013年に生まれたPedralは、腕時計としてのデザインの美しさと品質だけでなく、着用者の一部としての腕時計を追求するブランドだ。


ブランドのロゴとしては、始まりの文字であり、時計の針、そしてサソリの針をモチーフにした「A」が用いられている。全ての始まりであり、文化を前進させるパイオニア精神のシンボル。Pedralの社名中のAもこの形にスタイライズされていると共に、実際に時計の針先にこのロゴが存在する点もブランドの特徴だ。

実はPedralは今年既にKickstarterでキャンペーンを行い、失敗している。しかし失敗を糧にそのデザインに磨きをかけ、完璧なディテールを目指した再デザインの後に新たにKickstarterでキャンペーンを行っているのだ。


The Okapi Collection



腕時計を手に取り、腕につけるとき、このタイムピースは自分を十分表現するものであるか、または、外に向かって表現したい自分がそこに反映されているかを考える…そんな日常の一コマからPedralが組み上げていったのが、ラグジュリー性を持ちなおかつエッジーな、個性ある時計を目指すOkapiコレクションだ。

追記:このキャンペーンは当初「オカピ」と呼ばれる美しい動物へのオマージュとして作り出された。Pedralによればこの命名の背景には、オカピの自然生息地であるアフリカ大陸の中央地域では今に至るまで女性が虐待され、武装した反政府勢力によってレイプされている悲しい現状があり、そこに意識を向けさせる意図もある。Pedralはこのプロジェクトが成功すれば、戦争に苦しんでいる国々で性暴力の被害を受けた女性の治療に特化したNGOに7%の収入を提供することを約束している。


Okapiコレクションが目を惹く理由、そのひとつは独特のケースと文字盤の形状だろう。38mmの小ぶりなサイズのケースは所謂クッション型で、丸みを帯びた四角形をしている。そしてその中にはケースの四角形から45度傾けたもう一つの四角形が文字盤としてそこにはめ込まれている。二つの四角の中に内包されるのは、シンプルながらもバランスのとれたインデックス。


12時位置に長い2本のバー状インデックスがあるほかは、各時の位置に短いバーインデックスが配されている。ペン状の時分針はその先が同社をシンボライズするAのロゴとなっている。3時方向にはPEDRALの社名、もちろんAはロゴとして表記されてある。6時方向にはスモールセコンド。サンバースト加工が施してある。


その文字盤を覆うのは、普段あまり見かけない角の丸い四角形の風防だ。これは傷の付きにくいサファイアクリスタルとなっている。ガラス加工.comのウェブサイトを参考にさせて戴くと、実は直径20mmで同じ厚みの円形サファイアガラスと、20mm x 20mmで同厚の四角形の加工料金を1枚加工の価格で比較すると、四角加工は5倍値段が高い。100枚加工を頼めばより安価になるが、それでも四角加工の方が円形のサファイアガラスを加工するよりも高価になっている。そんな豪華な四角形のサファイアクリスタル風防にはARコーティングまでなされている。


この四角形のサファイアクリスタル風防を入れ込むためのケースはピロー形であることでエレガントなレトロ感を出している。ケースの薄さは8.2mmと薄く、38mmという幅とのバランスも良い。この小ぶりな大きさはよっぽど腕が太い人でもなければ性別を問わず綺麗にフィットすることだろう。このケースの比率はPedralのこだわりのひとつ。装飾的な物はほとんど無いのにこの時計が魅力的に映るのはこのバランスの追求によるものだろう。


ケースデザインのシンプルさはPedralのデザイン哲学から来ている。それはすなわち、これは着用者を引き立てる存在であって、着用者から注目を奪う物であってはならないのだ。またこの文字盤のシンプルさも、ユニーク性は保ちながらも余計な要素を配し、時刻確認機械という腕時計の機能性に即するための意図的な意匠となっている。


裏面はAのロゴ入りで、なんと名前刻印サービスもついているほか、Kickstarter限定版ではシリアルナンバーの刻印もなされる。5ATMの防水性能を持つ。内蔵するムーブメントはスイス製のRonda 1069というクオーツ。Rondaによれば標準的にバッテリーは25ヶ月持つとのことだ。


また、キャンペーン中のアップデートでは、新たにMiyotaの自動巻き 8245ムーブメント版の「Okapi Automatic」登場も発表された。こちらはスモールセコンドの位置が4時と5時の間に来るようになっている。ケース幅は38mmと変わらず、ケース厚は11mmと少々分厚くなってる。「時計はやっぱり機械式じゃないと…」という人も多いことから出てきたOkapi Automaticだが、それに同意するかどうかは別としても、Okapiスタイルの時計に選択肢が増えたことは喜ばしい。


カラーバリエーションは文字盤とケースの組み合わせで5種類が予定されている。この色の組み合わせもまたよく考えられており、どの組み合わせも魅力的だ。写真左から、ケースと文字盤がシルバーで統一された「Carmen」はブラックレザーとシルバーのメッシュストラップ、金のケースに緑の文字盤の「Elsa」は緑のレザーと金のメッシュストラップ、黒い文字盤にローズゴールドのケースの「Jonas」は赤みがかったブラウンのレザーとローズゴールドのメッシュストラップ。上のまとまった写真には無いが、青の文字盤にシルバーケースの「Arthur」はブルーのレザーとシルバーメッシュストラップ(Pedralの哲学の項目の上の写真を参考にされたし)。


ケースこそ小ぶりではあるが、ラグ幅は一般的な20mm。ストラップはヌバックのフルグレインレザーに、ミラネーゼメッシュのストラップの両方が付いてくるというのも嬉しい仕様。ストラップの色も腕時計とマッチする物が選定されている。なおOkapiを二本頼むこととなるLoyaltyリワードでは各時計に色がマッチする2本のストラップが付いてくるほかに、もう一本(づつ)バッカーの好きなストラップを選択できる。


この美しい時計のラグジュアリーさを更に押し上げるのは付属する木製の箱。スリムな箱に時計とストラップ、説明書や保証書が綺麗に収納でき、蓋はマグネットで閉まる。さらにこの木箱は書籍の豪華版が入っているもののような、堅いキャンバス地のスリーブに入るようになっている。


まとめ



余計な要素を廃し、時を確認する機器としての機能を忘れることなく、しかしシンプルさの中に所有欲を刺激するレベルの美を表したPedralのOkapiコレクションは完成度が高いと言えるだろう。


風防に関しては、クラウドファンディングで数多くの腕時計マイクロブランドが生まれゆく中で、その多くはコストを抑えるために当たり障りのない形状となるものが多いが、Pedralはコストを上げてでも個性的でエッジーな時計をデザインすることを目指している。


このデザイン性と四角いサファイアクリスタル風防を持ち、またマッチする色ながらスタイルに合わせて付け替え可能なストラップ2本、豪華な化粧箱、その上名前刻印サービスまでありそれでも予想小売価格はクオーツ版3615 SEK(スウェーデンクローネ、約4万6000円)、自動巻き版4775 SEK(約6万円)と手頃に抑えられていることには驚かされる。


Kickstarterキャンペーン中にはクオーツが2万7000円、自動巻き版が3万4000円とお得な価格で提示されているので気になる方はPedralのキャンペーンをご確認戴くと良いだろう。PedralのOkapiコレクションは現在資金調達期限まで25日を残し目標の52%を集めている。





Image courtesy of Pedral

Source: Kickstarter, ガラス加工.com, Ronda, instagram

(abcxyz)

コメント