コレクションを並べたい、美しい木製腕時計スタンド「artwatchframe」 提供サンプルレビュー


腕時計を沢山持っていると、置き場に困るはずだ。箱状の時計コレクションケースも悪くはないが、箱というものはそもそも物を仕舞い込むものであり、幾ら透明な蓋がついたとしても時計を「見せる」ものではない。

そして見られると言う行為なしに時計はその存在意義を確立することはできない。

腕時計コレクションを並べておいて、その中からひとつ、今日のスタイルや気分に合ったものを選択する。そして、腕に付けない腕時計たちも美しく時を刻み、その姿で見るものを愉しませる。そんな贅沢ができるのが「artwatchframe」だ。



今回紹介するartwatchframeは現在Kickstarterで資金募集中のプロジェクト。artwatchframeプロジェクトチームのご厚意でサンプルを送ってもらったものをレビューさせて戴く(なお私自身もこのプロジェクトに出資しているということも付け加えておく)。

まず、このartwatchframeにはふたつの製品がある。一つは「artwatchframe Wallholder」という壁掛け式のもの、そしてもう一つは「artwatchframe Tablestand」というテーブルスタンドだ。豪華に木材を使用しているのが売りのこれらの製品だが、カスタマイズ性が高い点ももう一つの売りだ。



木材はマホガニー(mahogany)、アメリカン・ナッツ(American nut、いまいち日本語での名前が判別できないが、多分ブナ目だろう)、ブナ属の木(Beech)、カエデ(Maple)の4種類から選べる。その上、時計を引っかけるノブ部分も、黒、灰、青、赤、白の5色から選ぶことができる。ノブ部分にはそれ以外にも時計ベルトのバックル部分の大きさに合わせて、15mm+と20mm+の2種類が用意されている。

美しい


自然の木目が美しい。今回レビューするのはテーブルスタンドの方。テーブルスタンドは、一枚の木材でできた時計を飾る部分と、同じ木材で作られたテーブルスタンド部分の二つのパーツからなる。材質はマホガニー、ノブは黒色のものだ。

Elliot Havokに一番似合うかも


やはり高級な時計ケースもその多くが木製(もしくはレザー製)であるように、時計を飾るものとしてこの木質感は高級感が感じられる。腕時計には数限りない色や形のバリエーションがあるが、木の素材とノブの色が選択出来るというのは正解だろう。手持ちの腕時計にあわせてカラーバリエーションを複数持つのも楽しそうだ。

横から見ると傾斜している


テーブルスタンドは傾斜が付けられており、横から見るとこの程度の角度がある。時計の自重があるので、テーブルスタンドとしてはこの程度の傾きがあった方が好ましい(垂直に立っていれば少しの傾斜で前のめりになってしまいかっこよくないだろう)。なお、取り付けているのは暫く前にレビューしたElliot HavokのQuarter Century Watch。ベルト部分がレザーで、手首の形状にくせがついているためまっすぐに垂れてはいない。


底には錘


かなり背が高いが、テーブルスタンド部材の底面には錘がついているので、よっぽど重い時計でもない限りは倒れることはないだろう。

ノブ部分


ノブは今回は黒にしたが、灰色でも全体の統一感が出たかも知れない。

掛け時計


これぞホントの掛け時計。

腕時計ケースやロールに入れてしまえば、ただ収納されているだけになって仕舞いかねない「身につけていない腕時計」。artwatchframeはそれを手に取りやすく、展示可能にしただけでなく、ある意味では腕時計に掛け時計としてのインテリア的な存在意義を付加したとも言えよう。

安物の時計でもなかなか


なお、artwatchframe上部のロゴ部分は、OEM(相手先ブランド製造)のような形で大量に注文が入れば可能だという。個人的にはこの部分が少し残念で、特にフォントにこだわっている感じもない素朴なartwatchframeのロゴをここに入れる代わりに、例えば飾っている時計のブランド名などを入れることができれば/時計のブランド名が入ったものを販売してくれれば面白いと思った。

デジタルウォッチだって様になる


シンプルな作りながらも木の素材が美しく、日々その日に適した腕時計を使い分けている方ならいくつかのartwatchframeを並べて置きたいと思わせるような、そんなデザインだ。

今回提供戴いたものを見てもおわかりのように、プロトタイプはすでに高品質なものを製造できている。Kickstarterでは最低生産量を確保して製造に移るために資金を募っている段階だ。なお、壁掛け式の方がスタンド用の部材がなくて済むので多少安価なリワード価格設定となっている。


プロジェクト終了まであと17日を残して、資金は現在のところ98%集まっている。




(abcxyz)

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