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今回はTime Resistance社のKickstarterプロジェクト「Timeless Leather Bags and Accessories」からレビュー用に提供いただいたものをレビューする。
Time Resistanceはリトアニアはカウナス*でレザーバッグを作る会社だ。「時間への耐性」と名のついた社名通り、時の流れで劣化するのではなく、時の流れで味わい深くなるようなレザー製品を目指している。
13インチMacBook Air/Proスリーブ、レビューの前に…
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豪華な包みに入れられて届けられたのはTime Resistanceの「Goblet of Fire」。13インチのMacBook Air/MacBook Pro用のスリーブだ。ロゴが大きくプリントされたダストバッグの中に「Goblet of Fire」が入っている。(その上に乗っているのはレザーバルサム。これについては後述)
「もしかして『Goblet of Fire』ってハリポタの『炎のゴブレット』?」と思った方は勘がいい。Time Resistanceはそれぞれの製品名にストーリー性を持たせ、小説作品の名称と引用文を添えている。例えば『Goblet of Fire』の場合は「それがどんな人間か知りたかったら、彼が自分と同等ではなく、自分より劣る物をどう扱うかをよく見るがいい。- J.K.ローリング, 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』」といった具合。
今回レビューするラップトップスリーブ「Goblet of Fire」の他にも、Kickstarterプロジェクトのリワードには「レザー・ジャーナル」、「コスメティック・バッグ」、「ユニセックス・ブリーフケース」、「男性用ブリーフケース」、「ダッフルバッグ」が用意されている。
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画像はKickstarterより
レザー・ジャーナルはセシリア・アハーン著の『P.S. アイラヴユー』(これも映画になっている)、コスメティック・バッグにはフランスの小説家アンドレ・ジッドの『Autumn Leaves』、ユニセックス・ブリーフケースにはチャールズ・デ・リントの『Moonheart』、男性用ブリーフケースにはジョン・ファウルズの『魔術師』、ダッフルバッグはアンジェラ・カーターの『ワイズ・チルドレン』と名付けられているのだ。
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封蝋がしてあるのは証明書。
封蝋はおしゃれだから最近商品パッケージに見られることも多い。そんな見た目だけの封蝋はプラスチックのお飾りだったりすることも多いが、こちらは実際に封蝋を破らないとメモの中身が読めないようになっている。こういう手間をかけた、昔からの伝統がこうしてここにあることは、社名がただ名ばかりではない明かしか。中には手書きで(!)商品名、SKU、クラス「プレミアム」、保証期間、生産国「イタリア」が記してある。
そして「Time Resistance bags get better with age... like friends, like wine, like you. / Time Resistanceのバッグは年を重ねるとともに良くなる…友のように、ワインのように、あなたのように。」なんとも粋なことを言ってくれる。商品名と共に、こういった物語性を商品に持ち込んでいることは、Time Resistanceの特徴であろう。そして、レザー製品は使えば使うほどそこに物語性が、味わいが生まれてくる。
もちろん素晴らしい物語性はただ放っておいてできあがるものではない。そこには友情や愛情と同じように大切にしないといけない。これはレザーも同じだが、Time Resistanceはこの点も忘れてはいない。ちゃんとレザーの取り扱い方法を記したメモもついてくる。
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なお、こちらのドイツ製レザーバルサムは「Goblet of Fire」のリワードには含まれていないものなので注意。だが、Time Resistanceの公式ショップから商品を購入する際にオプションとして購入できる物。Kickstarterプロジェクトの方では「Unisex Briefcase EARLY BIRD SPECIAL」、「Men's Briefcase EARLY BIRD SPECIAL」、「Duffle bag EARLY BIRD SPECIAL」のリワードに含まれる物だ。
「Goblet of Fire」
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それでは「Goblet of Fire」を見ていこう。
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表面にはTime Resistanceのロゴが刻印されている。Macを出し入れする部分は磁石付きのベロが裏面から伸びていて、表面についた磁石にひっつく形で留められている。
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これが思った以上にしっかりしてて、11.6インチのMacBook Airを入れて閉じた状態で上下逆さま(出し入れ口が下向き)にして振ってみたのだが、MacBook Airは危なげなくしっかり中に留まっていた。とは言え、もしもこれを試してみて落としたりしても私は責任を負えないし、Goblet of Fireの想定MacBookは13インチであることにも留意していただきたい。
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「Every bag tells a story.../全てのバッグは物語る...」と刻印のある裏面は豪華に一枚側を使用。滑らかな革の手触りがいい。使用されているレザーはイタリア、トスカーナ地方で植物タンニンなめしされたもので、その証明書もついてくる。なお、裏面右上にはMagSafe用の切れ込みが入れられている。
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MagSafeは磁石でひっつく仕組みなので、MacBookを入れる方向さえ間違わなければ、MagSafeをこのスリットから差し入れて、あとは感覚で接続が確かめれるはずだ。充電しだしたらMagSafeが光るのもこのスリットから見れるだろう。
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内側もレザー。内と外をつまむと、ちゃんとやわらかなパッド感がある。
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なお、これはバッグではなくラップトップスリーブなので取っ手の類いはついておらず、こういう風に持ち運ぶことになる。近所のカフェまでこのまま持って行って使うも良し、ラップトップ保護ケースとしてカバンの中にスリーブごと入れて出先で取り出して使うも良し。
必要最低限のミニマルなデザインで、重さは0.405kgとなっている。
まとめ
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統一感、物語性、といった総合的なコンセプトの高さ、それらから来る深い満足感は、これをただのレザー製品ではなく、一種の体験へと昇華させている。そして、その体験の連続から紡がれるのが、物語だ。
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例えば、こんなちゃちなラップトップスリーブはすぐにボロボロになってしまうが(去年買った物だがすでに生地が汚くなってしまったし、ジッパーも壊れてしまった)、レザーならそれこそ、MacBookが時代遅れになった未来にでも使い続けることができる。パソコンを入れなくたって、書類を入れるにはもってこいだ。
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もしどちらのラップトップスリーブを使うかと尋ねられたら答えは一つだ。このようなしっかりした作りのレザー製品であれば、大切に使い続ければ、それこそ孫の代まで使い続け、その存在が一つの物語を語るものとなることであろう。
Kickstarterプロジェクトの方はこの投稿を執筆している時点ではまだアーリーバードが残っているものもある。
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また、「Time Resistance超気になるけど自分にしっくりくるモデルがない」という方は、全世界送料無料のTime Resistance公式ショップ(バックパックや、レトロなデザインのドクターバッグもある!)もご覧いただくといいだろう。
この場をお借りして、この「Goblet of Fire」を提供してくれたTime Resistanceに感謝を述べたい。
*「日本のシンドラー」こと杉原千畝(映画『杉原千畝 スギハラチウネ』も記憶に新しい)が領事代理として赴任して多くのユダヤ人のために「命のビザ」を記した在カウナス日本領事館があったのもここカウナスだ。
(abcxyz)
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