サングラスは日差しがまぶしい時に便利なもの。だが日差しがまぶしい時に逆になるのはサングラスケースだ。
もちろんサングラスケースなんか使わずに、シャツの首元にサングラスを指しておく(前屈姿勢になると落ちる)、おでこにサングラスをかける(走ったら落ちそう)、サングラスの「つる」もしくは「テンプル」と呼ばれる耳にかける部分の左右に100円ショップで売っているような紐をつけて首からぶら下げる(そうしていることを忘れて強くハグしたらサングラスが胸に食い込む/下手したらひしゃげる)などの手もある。
だが一番サングラスとそのレンズにとって安全なのはやっぱりサングラスケースだろう。それでもサングラスケースを使っているときにはただの空虚なかさばる箱!(普段メガネを使う人にはサングラスケースに眼鏡を入れておけるので便利だが)
そんなサングラスケース問題を見事解決したKickstarterプロジェクトが「Flipcase」、折りたためるサングラスケースだ。Integral Designというところによるもので、2012年に資金を無事集め終了したプロジェクトで、商品も出資者には発送されているという。
私はこのFlipcaseがほしかったので注文しようと彼らの公式サイトを訪れたのだが、日本にもフィンランドにも発送してくれないという。なので彼らにメールを何度か送ったことがあったのだが、返事は全くなし。なので仕方ないからeBayで探してみた。
すると出てきたのは思いっきりFlipcaseの画像を流用した、見るからに怪しい商品。「Carzor folding sunglasses case」。商品ページについている動画もFlipcaseの動画に「Carzor」のロゴと中国語字幕を付けたものだ。商品画像に「Oz」とあるのはショップがオーストラリアだからか。
価格は16オーストラリアドル(約1356円)。フィンランドまでの送料で+5ユーロ(約676円)かかったが、それでもFlipcaseの34ドル(約4000円)という価格からすると半額だ!まあどんなもんだか見てやろうと注文してしまった。
注文から待つこと25日ほど。商品が届いた。箱にはCarzorと書いてあるし、中を開けて出てきた商品も、Flipcaseのプロジェクトページの写真や動画と比較しても見分けがつかないものだった。左右の折り曲げる部分と、ケース蓋の耳部分に磁石が入っていて、ケース状態に組み立てたときに形を維持するようになっている。
輸送用の袋にはオーストラリアの切手がついていた。なお面白いことに「Missent To SRILANKA」(スリランカに誤発送)とのスタンプが。オーストラリアの郵送サービス大丈夫か…
説明書にはCE、FCCなどの認証マークもついており、サングラスケースの組み立て方、たたみ方が写真と中国語で説明してあった。
Flipcaseはプロダクトページに掲載されている画像と公式サイトの製品ページの写真はケース蓋の耳の形状など多少細部が異なる。CarzorのものはKickstarterプロジェクト版をベースにしているようだが、本家のプロジェクトページには見られない点としては、「Carzor」のロゴが刻印されていることがあげられる。
安くそれらしいものが手に入ったので満足。なお、今回の記事ではまるでFlipcaseが本家本元で、Carzorが偽物っぽく見えるかもしれないが、Kickstarterプロジェクトでも(意図的かどうかは別としても)パクリプロジェクトはまま見られるので、どちらがどちらをパクっているのかの判断はできかねる。また、eBayでこの商品を売っている側は作っている側とは別の立ち位置にある可能性もある。
話は変わるが、最近のKickstarterプロジェクトでは、「Pussycat Panties」という、パンチラしたら子猫(pussycat)がこっちを見ているというパンツプロジェクトが、「中国のオンラインストアが私たちのデザインをコピーして使っている」(どうやら製品用画像がリークして、別の製造パートナーを探さないといけないことになり、商品発送が遅れている)との出資者向けアップデートが来ている。
*ちなみにpussyだと女性陰部を指すのでそれにもかけた上手い商品
**自分用にこのパンツプロジェクトを支援しているわけではない
多くのクラウドファンディングプロジェクトがつまずくのが海外で製品を製造する過程。プロジェクトを企画した側とは言語も文化も異なる外国で製造するとなると、様々な問題が起きる。その過程で設計図が流出したりすることもあるだろうし、アップルなどの大企業にだってそれは言えること。
なにはともあれ今回僕が(Flipcaseと比較すると)パチモンっぽい安価な製品(質的にはそう変わらなさそうだが)に手を出したきっかけを作ったのはFlipcaseを作ってるIntegralのユーザーからの対応の欠如にあるということは変わらない。
(abcxyz)
もちろんサングラスケースなんか使わずに、シャツの首元にサングラスを指しておく(前屈姿勢になると落ちる)、おでこにサングラスをかける(走ったら落ちそう)、サングラスの「つる」もしくは「テンプル」と呼ばれる耳にかける部分の左右に100円ショップで売っているような紐をつけて首からぶら下げる(そうしていることを忘れて強くハグしたらサングラスが胸に食い込む/下手したらひしゃげる)などの手もある。
だが一番サングラスとそのレンズにとって安全なのはやっぱりサングラスケースだろう。それでもサングラスケースを使っているときにはただの空虚なかさばる箱!(普段メガネを使う人にはサングラスケースに眼鏡を入れておけるので便利だが)
そんなサングラスケース問題を見事解決したKickstarterプロジェクトが「Flipcase」、折りたためるサングラスケースだ。Integral Designというところによるもので、2012年に資金を無事集め終了したプロジェクトで、商品も出資者には発送されているという。
私はこのFlipcaseがほしかったので注文しようと彼らの公式サイトを訪れたのだが、日本にもフィンランドにも発送してくれないという。なので彼らにメールを何度か送ったことがあったのだが、返事は全くなし。なので仕方ないからeBayで探してみた。
すると出てきたのは思いっきりFlipcaseの画像を流用した、見るからに怪しい商品。「Carzor folding sunglasses case」。商品ページについている動画もFlipcaseの動画に「Carzor」のロゴと中国語字幕を付けたものだ。商品画像に「Oz」とあるのはショップがオーストラリアだからか。
価格は16オーストラリアドル(約1356円)。フィンランドまでの送料で+5ユーロ(約676円)かかったが、それでもFlipcaseの34ドル(約4000円)という価格からすると半額だ!まあどんなもんだか見てやろうと注文してしまった。
注文から待つこと25日ほど。商品が届いた。箱にはCarzorと書いてあるし、中を開けて出てきた商品も、Flipcaseのプロジェクトページの写真や動画と比較しても見分けがつかないものだった。左右の折り曲げる部分と、ケース蓋の耳部分に磁石が入っていて、ケース状態に組み立てたときに形を維持するようになっている。
輸送用の袋にはオーストラリアの切手がついていた。なお面白いことに「Missent To SRILANKA」(スリランカに誤発送)とのスタンプが。オーストラリアの郵送サービス大丈夫か…
説明書にはCE、FCCなどの認証マークもついており、サングラスケースの組み立て方、たたみ方が写真と中国語で説明してあった。
Flipcaseはプロダクトページに掲載されている画像と公式サイトの製品ページの写真はケース蓋の耳の形状など多少細部が異なる。CarzorのものはKickstarterプロジェクト版をベースにしているようだが、本家のプロジェクトページには見られない点としては、「Carzor」のロゴが刻印されていることがあげられる。
安くそれらしいものが手に入ったので満足。なお、今回の記事ではまるでFlipcaseが本家本元で、Carzorが偽物っぽく見えるかもしれないが、Kickstarterプロジェクトでも(意図的かどうかは別としても)パクリプロジェクトはまま見られるので、どちらがどちらをパクっているのかの判断はできかねる。また、eBayでこの商品を売っている側は作っている側とは別の立ち位置にある可能性もある。
話は変わるが、最近のKickstarterプロジェクトでは、「Pussycat Panties」という、パンチラしたら子猫(pussycat)がこっちを見ているというパンツプロジェクトが、「中国のオンラインストアが私たちのデザインをコピーして使っている」(どうやら製品用画像がリークして、別の製造パートナーを探さないといけないことになり、商品発送が遅れている)との出資者向けアップデートが来ている。
*ちなみにpussyだと女性陰部を指すのでそれにもかけた上手い商品
**自分用にこのパンツプロジェクトを支援しているわけではない
多くのクラウドファンディングプロジェクトがつまずくのが海外で製品を製造する過程。プロジェクトを企画した側とは言語も文化も異なる外国で製造するとなると、様々な問題が起きる。その過程で設計図が流出したりすることもあるだろうし、アップルなどの大企業にだってそれは言えること。
なにはともあれ今回僕が(Flipcaseと比較すると)パチモンっぽい安価な製品(質的にはそう変わらなさそうだが)に手を出したきっかけを作ったのはFlipcaseを作ってるIntegralのユーザーからの対応の欠如にあるということは変わらない。
(abcxyz)
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