「伝統サポーターズ」に思うクラウドファンディングサイトの今

Facebookの広告に 伝統サポーターズ というものがあったのでクリックしてみた。簡単に言うと、「日本の伝統的な手仕事をクラウドファンドでサポート」するというもの。

KickstarterやIndieGoGoなどのクラウドファンディングはもうほとんど「まだ手元にない商品を売るためのサイト=予約販売的なサイト」になっている気がする。それは「アーリーバード*だと一般販売予定価格の50%オフで手に入ります」なんていうサポート方法が用意されていることからも読み取れるし、大抵の商品化プロジェクトでは、出資すれば一般販売予定価格よりも安く手に入るような出資価格が設定されていることからも、そういう風潮があるという事がわかるだろう。
*(先着XX名限定のサポート枠で、ほかの人よりも安く商品をゲットできるなどの特典が用意されている)

本来クラウドファンディングサイトはもっとこの「伝統サポーターズ」のように「サポートしたい」ところから入るものだったのだと思う。自分にどんなリターンがあるかじゃなくて、自分の価値観と合ったものをどうサポートできるか。それを今のクラウドファンディングサイト利用者は、プロジェクトを持っている側も、出資する側も、忘れていってるんじゃないか。

そう感じたのは「伝統サポーターズ」の支援金(1年契約で月々500/1000/1500円=出資金額は6000/1万2000/1万8000円)で得られる「お礼・報酬」が割に合わないと感じたから、感じてしまったからである。本来はそのプロジェクト、この場合はその「伝統工芸」なり「職人」なりをサポートするためのものなのに。

私自身はそこまで気になっている伝統工芸プロジェクトが見当たらないので(地元鳥取のプロジェクトもないし)今のところ出資予定はないが、今後も注目していきたい。

逆に見返りが全くない、例えばKiva.org(日本語で書かれていないと嫌だという方は、Kiva Japanをどうぞ)のような、より募金的な支援形態の方が自分には支援しやすいのかもしれないが。


(abcxyz)

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