機内のインイヤーイヤホンを手軽に、座席に座ったままで改良しよう:フィンエアーの場合

Finnair/フィンランド航空のエコノミークラスの座席についているのは、こんなインイヤーイヤホン。





普段飛行機に乗るときには、ソニーのMDR-NC200Dを連れて行く。だが機内のエンターテイメント機器のイヤホンプラグはプラグが二つでてるやつ。独立したモノラル端子が二つとかなのかな。なので専用のアダプター(大抵のノイズキャンセリングヘッドフォンにはパッケージに付属してくるよう)を持っていれば普通のステレオプラグコードを使用するイヤホン/ヘッドフォンで機内エンターテイメントを楽しめるわけ...なのだが、肝心のアダプターを忘れてしまった。





そこで、座席に用意されていたインイヤーイヤホンを試してみたわけだ。元々インイヤーはつけ心地が好きじゃないので、音質と価格をオンイヤー/オーバーイヤーと比較してコストパフォーマンスが高いと言われても(サイズや重量を考えても)興味はなかった。だが、その耳栓のような形状、インイヤー部分の耳の穴との密着性から、ノイズリダクション性は高いと思っていたのだが、そんなことは全くなかった。

だってほら、穴が開いているんだもの。





そのせいで、このイヤホンをしていてもいていなくても、飛行中の騒音は変わらないようであった。

どうしようかと考えたときにまず頭に浮かんだのは、インイヤーをした上からオンイヤーのノイズキャンセリングヘッドフォンをするというもの。その状態でノイズキャンセリング機能をオンにするとノイズは改善はされた。だがノイズキャンセリングヘッドフォンのスピーカー部を覆っている布地がインイヤーの耳から出る側に押されてる感じがあるのと、耳の穴に無理やりインイヤーをねじこんでる感じで居心地が悪い。

じゃあどうしたものか...セロテープでもあればなぁと、座席のスクリーンでマット・デイモン主演、ニール・ブロムカンプ監督の『エリジウム』を見つつ、ガムを噛みながら考えていたそのとき、ある映画のことが頭に浮かんできた。


それは…


『ロケッティア』!





『ジュマンジ』や」『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でしられるジョー・ジョンストン監督作品で、若かりし日のジェニファー・コネリーや、『LOST』のロック役でお馴染みのテリー・オクィン(この作品ではハワード・ヒューズ役だ)、そして4代目ジェームズ・ボンドことティモシー・ダルトンも出ている映画で、原作はアメコミだ。メディコム・トイによるフィギアシリーズ、リアルアクションヒーローでもジェットパックにつけられたガムを含めて素敵に立体化されている






そう、ガム。

ガムで穴を埋めた。おしまい。





冗談のように思われるかもしれないが、実際にガムが穴を塞いでいるのといないのとではノイズの大きさがだいぶ違う。ただ、このままだとガムが髪とかにひっついてしまうので、機内食についてくるマリメッコ柄の紙ナプキンをガムに貼り付けた。めでたしめでたし。写真ではよく見えないけど。





個体差が大きいようで、物によってはこんなになってる(写真左のやつの接合部付近が、ぐにゃりと余分なループを作っている。その辺りを触るとノイズも出た)ものもあるし、個体差もあるようだ(写真左のイヤホンは左のスピーカーの音が大きく、写真右のは右の方が音が大きかった)。鳴らなかったりしたらフライトアテンダントさんに言って代わりのものを貰おう。





ノイズリダクションされたこのインイヤーイヤホンを使っても、ノイズキャンセリングヘッドフォンを使っても、ノイズはゼロにはならないので音質がどうなのかは不明。でも、ガムをつけない状態でも、一昔前の飛行機で出ていたオンイヤーヘッドフォンよりは耳に届く音は良いように思う。

結論:穴があったらガムで塞ごう。あと、ジェニファー・コネリーはやっぱりかわいい。

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